うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

レジャー/旅行

もう桜がちりはじめている。
ほんとうに急いで咲く。
いきいそぐ。しにいそぐ。
せかいを異次元にあっというまに変えて
またもとの日常にもどしてゆく。
まさに祭りのような花だ。

これから花がちるのをみてまわるだろう。
あしたから天気が悪くなる。
花弁たちが川面にながれる。
地面にへばりつく。
上で咲いて、中間で花弁が舞って、
そして下の水面や地面に花弁、
一面を桜だらけにしたあと
また去ってゆくのだ。

さったあとと、まえでは
それでも世界がすこしかわる。