☆ホ座(帆座):Vela
【ホ座の見つけ方】
この星座の探し方は、リュウコツ座の東隣でミナミジュウジ座の北に見つかる大きな六角形を目印にします。南の地平線低くに現われ、暗い星が多いので、見つけにくいでしょう。
【ホ座あれこれ】
元々はプトレマイオス(トレミー)の48星座の一つです。
この星座も元々アルゴ船を象った巨大な「アルゴ座」の一部でした。リュウコツ座同様、南天で一番天の川が濃く広く流れる場所にあります。
ホ座のδ星とκ星、リュウコツ座のι星(アスピディスケ)とε星(アヴィオール)を結ぶと十字架の形になります。これらの星はミナミジュウジ座と見誤りやすいため、この四星を「ニセ十字」と呼ぶことがあります。
※アルゴ座
プトレマイオス(トレミー)の48星座の一つです。
これはギリシャ神話に登場する快速船アルゴ号を象ったものです。しかし、全天の8分の1を占めるくらいの大きさですので、星座設定当時から、「艫」「帆」「帆柱」「竜骨」の四つの部分に分けられていました。そして、18世紀にフランスのラカイユが「艫」「帆」「竜骨」と「帆柱」を「羅針盤」に代えて正式に四つの星座に分割しました。そのため、現在では一まとめのアルゴ座という名称はありません。
古代ギリシャ時代(星座設定時)には船全体が見えていたのですが、歳差運動のため現在の日本からはその上部しか見えなくなっています。
【ホ座の神話】
※アルゴ船の神話
イオルコスの王アイソンの息子イアソンは、叔父ペリアドの悪巧みで国を乗っ取られてしまいます。成長したイアソンは、叔父に国を返すよう求めますが、逆に叔父ペリアドから、黒海の奥のコルキス王国の王が持つ、金色の羊の皮を持ってくるよう要求されます。イアソンは巨船アルゴ号を建設し、勇士50人が募集します。そして、これに応じたヘラクレス、双子のカストルとポルックス、オルフェウスなどギリシャ神話で活躍する英雄たちが乗り込みました(彼らをアルゴナウタイと称します)。航海は苦難の連続で、海の魔女セイレーンの歌を聞いた船員が海に引き込まれますが、詩人オルフェウスが琴を弾いてそれを防いだり、黒海の入り口では、二つの大岩がぶつかり合い、船を砕いてしまう難所に出会いますが、最初に鳩を飛ばして岩の間を通らせ、鳩と同じタイミングで船を走らせて間一髪で通り抜けたりして、無事にコルキス王国へ到着しました。しかし、コルキス王アイエテスは、草原にいる3頭の火を吐く雄牛に荒れ地を耕させ、竜の歯を蒔いて、そこから生えてくる沢山の兵士達を全員槍で突き殺せ、と難題を持ちかけてきます。それでも、イアソンは王女メディアの助言で、兵士たちに同士討ちをさせ、金色の羊の毛皮を持ち帰ることに成功し、叔父ペリアドを倒して王となりました。
メグ
2014/04/10 22:02:18
残念ながら、学のない私にはニセ十字は発見できませんが、
天の川の一番濃い部分にあるのですね。
私はあまり星座には詳しくないのですが、
父からひとつだけ神話を聞いたことがあります。
メビウスの輪です。
遠い昔、メビウスという蛇のような龍のような
とても長い怪物がいました。
メビウスはとても貪欲で、世界のありとあらゆる
ものを飲み干しました。
そして、最後には自分の尾っぽを飲み込もうとして
横になった八の字状になって永遠に回り続けたという
話です。それが、今で言うメビウスの輪の語源だとか?
でも、インターネットで検索しましたがネット上には
載っていないみたいです。
父が言うには、メビウス線というものが地球上の
核原子ではなく、原子核の周りを回る電子と言うプラスとマイナス
の極性を持ったものが描く曲線の事を指しているとか?
この電子は互いに原子核の持つ重力が原子核の中心に
向かって作用しているためバランスが保たれており、
電子は一定の速度と距離を保ち永久的、半永久的にまわり
続けているため、元素など原子核でできたもの全てが
形をとどめていられるとか、小学生の頃、私によく話していました。
本当かな?長くてすいません。