☆栄養とエネルギー
人間を含めて全ての動物は食物を摂取します。その食物は五大栄養素(炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル)と水分に分類され、それらのうちエネルギー源になるのは炭水化物、脂肪、タンパク質(これらを三大栄養素といいます)であり、ビタミン、ミネラル、そして水分はエネルギー源になりません。
1)エネルギー代謝
栄養素を体内に取り入れた後、代謝が行われます。これは合成(同化作用)と分解(異化作用)であり、最終産物は排泄されることになります。エネルギー代謝とは、これらに伴う変化の様相をエネルギーの面から観察したものです。
A総エネルギー(GE)
実験室内で完全な酸化〈燃焼)によって得られるエネルギー量をいいます。
B可消化エネルギー(DE)
実際に消化吸収された食物から得られた総エネルギー量をいいます。
C代謝エネルギー(ME)
可消化エネルギーから尿中に排出されたエネルギー量を差し引いたものをいいます。
D正味エネルギー(NE)
代謝エネルギーから熱量増加として失われる非生産的なエネルギーを差し引いた最終的に組織で利用されるエネルギー量をいいます。
2)栄養素の熱量
タンパク質、脂質、糖質をそれぞれ1gずつカロリーメーターで測った場合の燃焼熱は炭水化物:4.1Kcal、脂質:9.45Kcal、タンパク質:5.65Kcalになります。
また、各々は生体内で消化、吸収率、代謝などが異なるので、その点を考慮した生理的利用カロリーが必要になります。生理的利用カロリーからみると、炭水化物:4.0kcal、脂質:9.0Kcal、タンパク質:4.0Kcalとなります。これをアトウォーター係数といい、一般に食品中の熱量を計算する場合には、食品中のタンパク質、脂質、糖質の量を測定し、それにこのアトウォーター係数を乗じて計算されます。
3)エネルギーの単位
エネルギーの最も基本的な単位としてエルグが用いられます。この単位は実用上小さすぎるので107エルグを1ジュールとして用います。
また、生体におけるエネルギーの単位は従来カロリーが使用されていましたが、世界的にジュールに統一されるように変わってきました。
1カロリーは水1gの温度を1℃上げるのに要する熱量と定義され、1ジュールは1ボルトの電圧の電気が1アンペアー流れたときに発生する熱量と定義されます。
また、1カロリーは4.186ジュールになります。
メグ
2014/04/18 21:37:28
凄い難しい事を知ってますね。
私が習ったときはタンパク質 1g 3kcal,
炭水化物 1g 3kcal、脂質 1g 9kcal、とならいました。
昔はもっと簡単だったのに・・・。
1ジュールは1kcalより低い温度なんですね。
ゲル化食物繊維とか印象がでかいものは
覚えてますが、脂質の水素結合とか、確か
Nが1つ、Hが2つOが1つの構造が脂質の
水素結合の塊だと習ったはずですが?それは
今でもそうなんですかね?