うみきょんの どこにもあってここにいない

うみきょん

日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

電話で。

人生

きのう、おもいがけない人から
電話があった。

去年、趣味の話で、ちょっとだけ会話をしたひとだ。

爾来、彼の書いた書物を送っていただいたり、
こちらも、送ったり。

昨日は、山梨に、仕事できていて、
(というか、趣味…なのか、あまり趣味という
ことばをつかいたくない。彼やわたしにとって
その世界は趣味ではなく、本気だからだ)、
そこで、とても素敵な時間をすごしたらしい。

あまりに幸せだったから、ついわたしに
電話したくなったのだという。

電話で会話したのは数分だ。
その日に、彼がしたことなど、
それまでに、やりとりした手紙のことなど
ほんのすこし。

べつに彼に恋愛感情があるわけでは、まったくない。
でも、こんなふうに、
幸せな時間に、わたしを思い出してくれた、
そのことは、やはりうれしい。

わたしは、だれかにとって、幸せな時間を
共有できる人であるのだ。
そのことを、教えてくれたことに、感謝