バナナ
戦後しばらくは、バナナは貴重品だった。
いまでは信じられないくらいの貴重品だった。
私の家では「子供がバナナを一本食べると食べ過ぎで食あたりする」という理由をつけて、二人姉妹は、いつもバナナを半分食べさせられていた。
中学の時、友達の家に遊びに行ったら、あちらのお母様のご都合で、私と友人が留守番をさせられることになった。
恐縮してだろう、ケーキが各自一個それにバナナがなんと一人一本、おやつに用意されていた!
生まれて初めてバナナを一本食べた!!
二つ上の夫は、幼児のときに大病を患った。祖父母が相談して、せっかく生まれてきたのに、バナナを食べないままで死ぬのは可哀そうだと・・・バナナを買ってきて食べさせたそうだ。
バナナって、そういう食べ物だったのだ。グルメなんてくだらない「キーワード」をはるかに超えた至高の食べ物だったのだ。
だいしょうじ
2014/05/18 12:58:14
みうさま
夫の家は、病気の夫以外のきょうだいは、ずいぶんと長い間バナナを知らないままに育ったそうですw
しかし・・・一人一本のバナナにはたまげました!!
みう
2014/05/18 09:28:56
うちは貧乏だったからバナナなんて食べさせてもらったことないわよ~
半分でも食べられたのは、だいしょうじさんちがお金持ちだったからよ!