幸せか不幸せか

なつみかん。

私は誰かを羨んでばかりいる、それしか出来ない

私が恋した「人」でした。...4

自作小説

※才能不足で遅くなってごめんなさいスライディング土下座ズザーッ
※この下から本編ですマジでごめんなさい



成り行きで一緒に暮らすことになって、一週間が過ぎた。
何をするにも2人分になって、家事が増えてしまった。思ったより大変な一週間だったけれど、それでも、たまに見せるラニアの笑顔が私を元気づけてくれた。

そして私は、未だ進行形でラニアに恋をしていた。
日に日に増す心拍数で、これ以上は危ないかも知れない....なんてことも考えてしまったり。

昨日から7月に入って、先週に比べると雨もだいぶ少なくなってきている。
今月末には終業式があって、憂鬱な学校がもうすぐ終わる。
宿題もたくさん出るけれど、なによりもラニアと一緒にいる時間が増えることが一番楽しみだ。

汗でおでこに張り付く髪の毛を手で剥がしながら、見慣れたドアの鍵を開けた。

「ただいまー。」
「あ、おかえり。...今日はどうだった?」

あの日からは学校にちゃんと行っていて、学校に行っていないラニアは私の話をよく聞きたがる。なので少しだけ勉強の話をする。
もともと友達が少なくて、学校ではいつも一人だからあまり楽しい話ができないのが少しだけ悲しかったりする。

少しだけ話をして、堅苦しい制服から私服に着替える。

「ラニア、これから夕食作るけど、何か食べたいものある?」
「んっと....羽弥の作るものならなんでもいい...。」

自分の料理が好きだと言われているみたいで少し嬉しい。

夕食を作っている間は丁度ニュースの時間なのでラニアはTVを見ている。
今日は「夏のお出かけ先特集!大切な人と行きたい場所BEST10」という特集だ。

「夏休み、貯金もいっぱいあるし、どっかいってみる?」

幼い子供のようにTVに見入っていたので、声をかけてみる。

「でも....大変そうだから。」
「だってラニア、すごい行きたそうだよ?」
「こ、これは違う...っ!」

少しだけ顔を赤らめてそっぽを向いてしまう。
夏と言ったら海かなぁ...。私が虫嫌いなだけなんだけれどね。

夏休みの最後一日を残して、8月の25日から27日まで、出会ったこの夏を忘れないように。


私の初めてで二度と会うことのない夏が、また一歩近付いた気がした。

  • 澪欄樹♣︎

    澪欄樹♣︎

    2014/06/10 17:58:31

    読んだよ、今回もイイ感じ♪

  • 白鷺

    白鷺

    2014/06/09 23:20:05

    いつも思うけど比喩表現凄く素敵だよね…(・ิω・ิ)
    つーづーき!!!楽しみにしてるぜよ(・ิω・ิ)