☆テンビン座(天秤座):Libra
【テンビン座の見つけ方】
この星座の探し方は、オトメ座のスピカとサソリ座のアンタレスの中間当たりに見える三つの3等星が「く」の字をひっくり返したような並びを目印にします(3等星でちょっと暗いのが難点です)。これら三つのうち一番北にあるβ星は、明るい単独の星としては珍しく、緑色に見えます。
【テンビン座あれこれ】
プトレマイオス(トレミー)の48星座の一つで、黄道十二星座に属します。
テンビン座は元々はサソリ座の一部(はさみ)だったのですが、秋分の日(つまり、昼と夜が同じ長さになる大切な日)にここに太陽が来ることから、古代ローマ人たちはテンビン座として独立させました(現在秋分点はオトメ座に移っています)。この時はテンビンをもった皇帝ジュリアス・シーザーの姿が描かれましたが、後にシーザーの姿が除かれ、今のような形になりました。
英語で秋分点を「First point of Libra」つまりテンビン座と呼びますが、これは紀元前に秋分点がこの星座の中にあったため、バビロニアでそのように言われたことの名残です。
【テンビン座の神話】
ギリシャ神話によると、この星座は正義の女神アストレイアの天秤とされています。アストレイアは天秤を使って人の善悪をはかる裁判官として天界から人間界に来ました。金の時代と呼ばれる頃はよかったのですが、銀の時代になると人間界の悪事が目立つようになり多くの神々は去っていきました。それでもアストレイアは正義を説き続けました。ところが、鉄の時代になると人間界のあまりの悪事のひどさにアストレイアも怒り天界に逃げ帰りました。そして、残された天秤が天に上げられ星座になったと言います。
また、古代エジプトでは死後の審判に天秤が使われると言われていましたが、どこかに通じるところがあるのでしょう。
メグ
2014/07/15 19:50:58
家の息子も乙女座だから、太陽が秋分に来るときいて喜びました。