8月11日（月）、NHK・BSプレミアム21:00放送

「マイルーム」　　アメリカ1996年製作

監督：ジュリー・ザックス

出演：メリル・ストリープ。ダイアン・キートン。レオナルド・ディカプ

リオ。ロバート・デ・ニーロその他・・・・


20年来、会っていない姉妹、姉ベッシー（ダイアン・キートン）と

妹リー（メリル・ストリープ）・・・・・

姉のBessieは、少々、高齢者のボケ気味の母親と、ほとんど意

識の無い父親の介護を一件家で、ずっと続けている。

妹のReeは、レーサーと結婚、そして離婚。二人の子供を

引き取って暮らしている。

兄はHank（レオナルド・ディカプリオ)。

弟はCharlie（Hal  Scardino）。

ある日、両親共に、かかり付け医のDr,Wally（ロバートデニーロ）

の診察を受けにBessieが来る。不調を訴えると検査。

結果は白血病で、適正ドナーを必要とする骨髄移植を急いで

いる。

Dr,Wallyの診断では、「9ヶ月以内しか保たない。」との報告が、

妹のReeに連絡が来る。

Reeは、離婚後、現在美容師の資格獲得に、努力している。

家では、HankとCharlieが留守番をしているが、昔の家族写真

を、父親の写真を除いてすべて、床に並べ、火を付けて燃やして

しまうHank・・・・・

そのまま、Charlieと家を出るが、家は全焼。

当然、Hankは、施設に入れられてしまう・・・・

そんな中、姉のBessieのドナー適合の検査のため,20年ぶり

にReeと息子2人は,両親の介護を続ける、Bessieの家を

訪ねて行く・・・・・

20年ぶりに再会した、姉と妹・・・・さらに年老いた両親の介護。

おまけに、目一杯やんちゃなHank・・・・

Reeの元に、過去の実家の現実が重くのしかかる。

そんな中、HankとBessieも海に行ったり、ディズニーランドへ

行ったり、触れ合って行くうちに、うちとけていく。

そのうち、Hankは、Bessieに骨髄移植をしてもいいと言い出す。

姉妹は、これからのBessieの介護を介護施設に任せようと

見学に行くが、施設に入るのは嫌だと言うBassie・・・・

家をあげるから、家庭介護にしてと言うが、

とてもできない・・・・・と断り、なにも出来ない自分に苛立ち、

そして、介護の厳しさに泣き出すRee・・・・・

あまり、辛さに、荷物をまとめてBessieの家から出て行こうと

する所を、「どこに行くの・・・・？」とHankに声を掛けられ、

自分の気持ちを押し殺すRee。

物語は、はっきり結末を示していないが、どうも、Reeと子供達が

Bessieと両親、と同居して介護するのではないかなぁ・・・・

という雰囲気の結末で終わっているが、

確実に、笑える映画ではない事は確かである。

私は、この映画に悪者はいない気がするが、それにしても、

ふわぁ～～～としている人も、のぼせている人も確実にいない。

メリルストリープは、実力派の女優さんだと思ったが、

現実感があり過ぎ、上手過ぎ・・・で、これが又笑えない。

なんとなく、舞台がアメリカという事で、病んだ話でありながら、

まだ、気持ちばかりでも陽気そうだが、のしかかる現実は、

吐き気がする程、厳しいの一言。

年老いた両親の介護をしているBessieが悪い訳でなし・・・

その親の介護をしているBessieが何も、白血病にならなくても

いいんじゃないの？

それに、子供を連れて離婚して、生活のため美容師の資格獲得

に必死な母親で、そんな中、自分の家に息子が火を付けて

燃やしてしまい、しばらくは教会の好意でシスターたち生活する

Ree・・・・当然、グレてる息子Hankは施設送り・・・・

一体、私が何を悪いことをしたの？

勿論、両姉妹とも同じ気持ちではないかと思う・・・・

少しも、派手な映画では無いが、こんな「不幸のてんこ盛り」が

あっていいのか・・・・・

でも、現実のアメリカの病んだ実社会では起っているわけで・・・・

それでね・・・・・

こんな事、考えたくは無いんですけど・・・・

これから、我々、日本でも十分起こりうる話で・・・・

こんなに苦労して来て、これからこんな「不幸のてんこ盛り」。

ハッキリ言って「何のために苦労してきたのか・・・・・」

の名言が出て来そうです。

今まででも、こんなに困惑する現実ばかりなのに・・・・

これから、こんな事ばっかりになったら、どーすんだろう・・・？

私は、やって行く自身全然ありません。

まったく、笑える所のない映画でしたが、これからの日本、

一体どこへ行くのでしょうか？

だって、アメリカばかりじゃないはずだもん。

こういう話・・・・(＠_＠;)



追伸：私だったら出来ない！と泣きわめきました。（すでに・・・）

決して、私を当てにしないで下さいっ！

小さな事ではないんです！！