こはる

のばら

小説/詩

ガーデンアーチには
まっ白な花びらをつけた野バラが
つるを伸ばし
初秋のやわらかい日差しは
木々の葉の間から
光りの手をのばしている

石畳のベンチに腰をおろし
そっと
目を閉じてみる

この思いは届いていますか
うれしい時
悲しい時
一人では 淋しすぎる時も
ずっと 君のこと 思っているんだよ

この緑の美しい庭が
モノクロに見えて
何もかもが色を失ってしまった時も
こころの中で感じてほしい

いつもそばにいるよ
うれしい気持ち
たのしい気持ち
一緒に感じていたいんだ

野バラも精いっぱい手をさしのべて
歌っているんだよ
感じてみてね
やさしい気持ち…

  • 篠仔♀ゆぅ

    篠仔♀ゆぅ

    2014/09/02 17:58:06

    いつもいつもありがとうございます!!
    stp&お水です!!

  • まるすけ

    まるすけ

    2014/09/02 07:49:21

    誰かを想うことは素敵なことですね。
    そんなやさしい想いに包まれて眠りにつきたいものです。