こはる

なつかしい街

小説/詩

あの坂を下ると
いつも 石車にのって
ころんだ
痛かったなぁ

学校の裏山に 地獄谷という谷があって
ボールが転がっていっても
決してとりにいってはいけないと
言われた
こわかったなぁ

友だちの家へ遊びに行く時
近道に 草むらをかけ抜けていった
こんなに 狭かったんだなぁ

子どものころに住んでいた街
小さな石
草のにおい
狭いところを通り抜けるドキドキ感

そっと 目を閉じてみると…
今の今まで すっかり忘れていたことが
鮮明に 浮かんでくる

大人になっても
今日から、今から
子どものころの わくわくして
瞳を輝かせていた時に
戻ることができるだね

そして
これからも
わくわくして 楽しいことが
いっぱい あるんだね



  • あくん

    あくん

    2014/09/19 05:22:38


    はじめまして
    伝言ありがとうございます

    風のたよりは
    確かに
    柿を揺らしたが
    少年はそれよりも沈みゆく太陽に夢中だった
    あの美しく
    しかも、と同時に消えてゆく
    狂おしい何かに

  • リルル・ガランド

    リルル・ガランド

    2014/09/18 00:14:01

    こはるさんの詩の世界には、ボクの求めている世界があるような気がする。

    だからきっとあたたかさを感じる。

    ありがとう。

  • アンジー

    アンジー

    2014/09/17 01:45:45

    大人になっても、いつまでもこんな気持ちをもてるといいですね。
    子供の頃の新鮮な感動、記憶忘れてました。