TAKEのつぶやき

・・

TAKEのつぶやき

☆インパクト・ローン・外貨預金・外債投資 その2

その他

2スプレッド融資(市場金利連動型融資)
これは、銀行の一般企業への貸出(融資)形態の一種です。つまり、大口貸出を中心にして貸出金利を実際の調達コストに銀行の利鞘(スプレッド)を上乗せして算出した金利での貸出(融資)を指します。また、調達コストのベースは、CDを中心とするケースの他、短期金融市場取引でのコール取引、手形の金利及びユーロ・マネーマーケットを考慮して各銀行が独自に決めています。

①スプレッド融資の背景
スプレッド融資は、金融の自由化の進行、銀行の資金調達に占める市場性資金の比率の急速な上昇、従来の規制金利預金(定期預金も含めて)の比率の縮小による調達コストの上昇などにより増えています。一方、規制金利資金の調達を前提に設定されている短期プライムレート(最優遇貸出金利)ベースでの貸出では利幅や金利変動リスクなどの点で、銀行の利鞘を確実に確保することが困難になってきています。つまり、一定の利鞘を確保することで銀行経営の安定性が保証されることになります。
しかし、銀行の格付けが注目されると、銀行によって市場性資金の調達コストに大きな差が生じます。つまり、格付けが低く調達に高いプレミアを払う必要のある金融機関はさらにスプレッドを乗せた金利を利用者に求めることになります。しかし、実際には競争上十分なスプレッドを確保できず逆ざやなるケースや、融資そのものから撤退するケースが増加しています。