こはる

背中を丸めて

自作小説

人目に触れず ただ一人 
背中を丸め 両手で膝をかかえ
公園のベンチにたたずむ人がいる

林が日傘になって やわらかく差し込む昼の光も
沈みゆく黄金色の夕日も
心は沈んで
見ようともせず
心は 夜のように暗いことよ

でもね…
目には見えないけれど
木々のどこかで
鳥たちのさえずりが聞こえるの
さらさらと
落ち葉が舞うように
風が 吹いてくるの

ちょっとだけ
頭をあげて
空を見上げてくださいね

空には星が輝きはじめたわ
眩いばかりの星たち
その奥にも
目に見えない星が 隠れているわ
そっと ささやいているの

「明日は きっと晴れる」ってね
闇が深ければ深いほど
暁は 近いってね…

  • Cynthia

    Cynthia

    2014/09/27 11:58:58

    今日もこの詩を読んで癒されました^^

  • haru

    haru

    2014/09/25 22:38:54

    こはるさんの詩 大好きです

  • リルル・ガランド

    リルル・ガランド

    2014/09/25 00:15:21

    詩を読んで・・・ボクの事を書かれているのかと、感じてしまいました。

    背中を丸めて暗がりにひっそりといる。

    そんなボクは・・・川辺にある木々に話しかける変な奴でした。

    すると不思議と答えが帰ってきたりしたのを覚えています。

    鳥たちのさえずり、目には見えないけど・・・それを体験する瞬間はあります。

    そういう不思議な体験をすることはあります。

    何故その風景を詩の中に描けたのか、不思議に思いました。

    おかげで今日は詩を書いて寝ようと思います。

    おやすみなさい

  • ‘輝

    ‘輝

    2014/09/24 09:50:55

    おはようございます
    素敵ですね^^

  • 茶沢山

    茶沢山

    2014/09/24 06:57:37

    下を向いて歩こう

    涙なんて

    零しちゃっていいじゃない

    足元の大地が

    受け止めてくれる


    手の届かない空じゃなく

    掴めない雲じゃなく


    下を向いて歩こう

    確かな大地を感じて

    歩いてさえいれば

    どこかへは着くから