『御嶽山への自衛隊派遣､口を挟むとサヨク？』

またまた、おかしい人達が、御嶽山レスキュー関連の事で、騒ぎ立ているみたいです。以下がその要約です。

『(前略)…ジャーナリストの江川紹子氏がツイッター上で「むしろ警視庁や富山県警の機動隊や

山岳警備隊の応援派遣をした方がよさそう」と疑問をツイートしたことに対して、一部の軍事オタクらが反駁、

その中には江川氏を左翼と決めつけ、「左翼に軍事の常識を教えてやる」といったような言説も多かった。結果として、江川氏が引き下がるような形で幕を下ろした。

(中略) 得てしてネット論者の主張は客観性を欠くものが多く、事実と願望を混同することも少なくない。

とくに、今回の一部論者の主張には極めて珍妙なものも多かった。その典型例は

自衛隊の装甲車投入の必要性を強調するあまり、「装甲車は火砕流に耐えられる」というものだ。

だが摂氏数百度にもなる火砕流に通常の装甲車は耐えられるはずもない。通常の装甲車が運用可能な温度は

おおむね摂氏マイナス30度～プラス60度ほどに過ぎない。(中略)

(中略)～  火砕流にまきこまれれば、装甲車の中の乗員は蒸し焼きになる。(中略)

自分は軍事に詳しいという自負が過剰にあり、自衛隊は常に正しい、何でもできるとの思い込みで

江川氏を攻撃した人達は、筆者からみれば上記の「有識者」と同類だ。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(東洋経済新報社のサイトより)

多数の自衛隊信仰ネット論者もこの災害を事件・事故として捉えてますね。(ってか、この手の人種は、人を人として見ないか)

江川紹子氏の疑問ですら、攻撃目標にする。私の意見も江川氏と同様で、富山県警の機動隊や山岳警備隊の

応援が得られれば、行方不明の方々の捜索が進むと思います。彼らは日本一の山岳救助隊です。

（人によっては、冬季のジャイアンツ（８０００ｍ超えの山々）のノーマルルート登頂より、バリエーションルートの冬の剱岳登頂の方が遥かに難しいと。）

けど、冬季の剱岳対策に忙しいこの時期、数少ない精鋭の隊員達を割くわけにはいかないのでは？

で、警視庁の機動隊(山岳警備隊？)の応援を得て昨日から捜索が始まりましたね。実は、この応援、長野県警が捜索を急いでいる為であります。(ほぼ確信)

今回、台風19号が日本に近づいてますね？台風の通過時の寒気のタイミングで、

北アルプスは大雪に見舞われる可能性があります。大雪となれば、このまま根雪となりかねず、

捜索が困難となり、来春遅い時期(大体6月頃)まで、捜索打ち切りとなる可能性があります。(多分、今のタイミングで長野県警は発表出来ないと思います。)

『(捜索隊隊員を)ヘリコプターで一気に山頂まで行けばいい、と考える読者も多いだろう。実際、ヘリコプターが多用された。

だが、今回のような標高3000メートルクラスの山では、空気が薄く、極めて運用が難しい。

着陸するにしても降り積もった火山灰がホバリングのダウンウォッシュで舞い上がって視界を遮る

「ブラウンアウト」と呼ばれる状態が起こる可能性もある。』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(東洋経済新報社のサイトより)

とありますが、「ホワイトアウト」の状況も出てきます。だいたいこの時期から、北アルプスは天候が悪い日が続きます。

(日本海側の地域が冬場に向かって天気が悪くなるのと同じ理由です。)

ヘリコの特性上、霧を機体に集めてしまいます。視界100m程の霧でも、「ホワイトアウト（視界不良）」になり、普通のヘリコのパイロットは怖くて飛べないそうです。

なので、悪天候の中ヘリコ単独による捜索活動も出来ないのです。

あと高山特有の乱気流があり、結構落ちます。降下気流です。(何回か、ヘリコに乗った事があり、あ！国土交通省には内緒！落ちた時はかなりビビリました！)
 
その昔、東京都庁ビルが出来た際、東京消防庁のヘリコのパイロットは着陸訓練の際、

乱気流で、ビビっていたそうです。東邦航空のヘリコのパイロットが申しておりました。

以上の理由から、相当優秀なパイロットでないと、北アルプスは飛べません。捜索活動が難航すれば、山岳遭難救助のエキスパート「東邦航空」に出動要請が出るかもしれませんね。

「自衛隊オタクを自認しているのであれば、最低限、私がここで言っている事は、知っているハズです。（東京消防庁の話以外）」

雲の上から、シノさん事、篠原秋彦さんが救助隊隊員に叱咤激励している事でしょう…。


追伸　　ん？今更火砕流？遅いでしょう！その議論、遅すぎ！