岩手県大槌町は　一番復興が　遅れています。

その原因は　多数決で　決まったことが　少数意見の人に　押し切られてしまい
一度決まったことが　覆されることが　この町にとって　一番のマイナスです。

１２回の訪問の間　いろんな被災地に　行きましたが　この町ほど　昔のままの
古い考え方と　町議に身内が多いこともあり　意見を言うことも　遠慮してしまうことです。

同じニュースを見て　同じドラマを見て　同じように感激したり　正しいことも共用してる
はずなのに　どうして？と　いつも驚かされます。

私達夫婦も　滞在の間は　車中泊です。往復２４００キロの　活動をするには　もう歳で
無理です。本当に　今回は　体中が痛み　涙が出そうになりました。

去年は　共に生きたいと願い　土地の購入を考え　頭金を入れたとたんに　農地とわかり
さらに　墓地の跡地とわかりましたが　そのあとの手続きも　のらりくらりとのばされて結局
解約となり　悲しみだけが　残りました。

ただ大槌のみなさんと　治療しながら暮らしていきたいと　願っただけです。

でもこの一年　被災者の方より　私たちが早くに　家を建てることが　間違いだったと
反省しました。

この地域には　ありとあらゆる不幸があります。電話で相談されても　すぐには　行けない
悲しいほど　遠いところです。

もう一度　大槌で暮らすために　春までに借家が見つかることを　毎日神様にも仏様にも
祈ります。