すずき はなこ

アリが10匹で、アリがトウって言ってる場合か。

仕事

昨日の鈴ちゃんの取り調べですっかり、憔悴してしまいました。

今日は、気分を変えて山歩き、
もちろん鈴ちゃんも一緒ですが、
ダイキチ研究員(昆虫学)の助手として、
虫たちの巣作りです。

わたしはもともと地質学・古生物学が専門で、
鈴ちゃんはシステムエンジニア、
二人とも、虫のことはチンプンカンプンですが、
当「NPO学術団体」は、貧乏学者ばかりが集まっていますので、
手の空いているヤツは、誰であろうが駆り出されるのです。
今日は、犬まで駆り出されました。

山で虫の好きそうな木を伐採して、
井桁に組んで、虫に「ここに、いい倒木がある」と、
気が付いてもらわなければいけないそうです。
(ほんまかいな?)
だから、虫の目で、山の中から見つけてもらえそうなところに、
伐採した木を運んで、適当な大きさに切りそろえなければなりません。

当NPO所属のダイキチ研究員は、甲虫が専門で、
それはそれは、虫を見つめているときの目は、
「愛おしい」と熱く、口元はにんまりと笑うのですが、
見つめている対象の虫はというと、
うじ虫にそっくりだったり、芋虫だったり、
(今は、寒いので越冬中の虫ばかり)
とても、夏場に見つけるカブトムシのようなハード系ではありません。

手あたり次第,木を切っていると、
一本の枯れ木が崩れて、中からワラワラと大きなアリが出てきました。
10mm前後でしょうか、
アタマとオシリは真っ黒で、
昆虫特有の真ん中のくびれたウエストはベッコウ色、
「なんてアリだろうね」と言いながら、
見たこともないので、3匹ほど捕まえてケースに入れて持って帰りました。
事務所のPCで調べてみると、
「アメイロオオアリ」というやつで、
なんと、当県では生息していないことになっています。
「えらいこっちゃ」
県立自然博物館の昆虫担当に連絡すると、
「大至急、10匹ほど取ってこい!」というではありませんか。

あんた、言うのは簡単だけど、
ここからまた、山登らなきゃならないんだよ…と、思うが早いか、
ダイキチ研究員は、さっさとまた山に向かうではありませんか。
しゃーない、行くか。
エッサホッサ、またさっき行ったばかりの峠道を上ります。
喜ぶのは、犬ばかり。
もとい、ダイキチ研究員と犬ばかり。

現場に急行したのですが,エライモンですねー。
さっき叩き潰した枯れ木はもとより、
アリンコ、1匹見つかりません。
やっぱり寒かったのかなあ、
それに夜行性って書いてあったしさー。
え~、この寒さで、この山の中でアリ探すのー?

鈴ちゃん、ぶつくさ。
「なんで、わざわざこんな日に、ややこしーヤツ見つけるかなー!」
すんません。
つい、できごころで。
地べた、這いつくばって、逃げたアリ探しです。

いやあ、疲れた疲れた。

  • 大喜

    大喜

    2014/12/11 10:09:16

    お疲れ様です
    今回のブログは笑って読めました
    お礼に「アリが10匹で、アリがトウ」
    に匹敵する強力なダジャレをお教えしましょう!

    「和尚(オショウ)が二人で、お正月う!(オショウガツー)」

  • ひー

    ひー

    2014/12/10 16:30:45

    (笑) お疲れ様*<(●´з‘)ノ*・゚゚・*:.。..。.:*でした♪

  • らむ

    らむ

    2014/12/10 06:56:05

    おはようございます。

    県立自然博物館の昆虫担当の方、なんでそんなに上から目線なんですか?
    むちゃくちゃだ・・。
    はなこさんは素直ですねぇ^^

  • にこる

    にこる

    2014/12/10 06:40:06

    夏にやった企画展はズバリ!『虫』。
    パンフにはチョウの子供!関係書にも虫の子供・子供・子供!!!
    夢にまで出て来てうなされる始末…
    「上司。この夏休ませてください!秋からは馬車馬のように働きます!」
    「3人しかいない職場で何言ってんですか」

    ジャポニカ学習帳の表紙は『虫の写真は気持ち悪い』
    というご意見で、虫の写真が外されたそうです。
    好きな子もいるだろうになあ…でもワタクシはソレを触れないです…

  • yoni

    yoni

    2014/12/09 22:45:25

    はなこさん色々な人とお友達でたのしそうです。
    ダイキチ研究員もいいキャラですね。

    ありんこさんは探すと見つからないですよね。

  • はぐれどん

    はぐれどん

    2014/12/09 22:14:01

    お疲れ様です。
    山歩きは気持ちいいし、健康にもいいですが、
    2回はちょっとしんどいですね。

    生息していないはずの蟻がいるとは…
    山の環境もずいぶん変わってきているかもしれませんね。