末吉がもたらす混沌という名のカオス(前編)
末吉を引いてから数日後、おみくじなんかよりもサクヤにとってこの後、年初め最も重要な任務が待ち受けていました
そのミッションとはコードネーム「HIGWARI2015」
「こちらサクヤ、只今〇〇店に到着!!任務遂行を続けます」
「ラジャー!!そのまま開店まで待機!ターゲットの確保に専念せよ!!」
「ラジャー!!」
ネットの書き込み情報より既に幾人かの者が列を作り始めているという
その情報を正しいと判断したサクヤは直ちに出撃、ターゲット確保の為、目的地に到着・・・誰もおらず
ま、まあ一番乗りという事は確実にターゲットを確保できるという確証
開店までの36分、時間を持て余しながら自分何やってんやろ・・という虚しさも覚えるが、渋谷109のような激戦区では前日からの十数時間・・いや数十時間の待機に耐え忍ぶ強者もいるらしい
それに比べればまだ可愛いもんじゃないの♪と自分に言い聞かせながら待つ
目の前を通り過ぎて行く一般市民達・・何を目的に並んでいるのだ?な視線が少し恥ずかしい
いやそんなことで心が折れそうになってどうする
今まで自分は数々のミッションをこなしてきたではないかっ!!と神の声を聞き入れる(注:サクヤは決して妄想癖があるわけでも危ない人間でもありません)
開店5分くらいだろうか・・
自分の後ろに列が出来始めたことに気付くサクヤ
「ふふふ、タイムイズマネー!時を制したものが全てを手に入れられるのだよ!今頃並んでももう遅いわっ!!」と心の中で呟く
そして、ついに開店の時が来た
「こちらサクヤ、これから店内への侵入を試みます!侵入と同時にわき目も触らず陳列されていると思われるターゲットに直行、確保次第ミッション2に移行!レジカウンターへ向かいます、どうぞ」
「OK、順調な運びだ、電波受信盗聴の恐れもある為これにて通信は終わる!幸運を祈る」
「ラジャー!!」
はたしてサクヤは見事このミッションを成功させることが出来るのか!?
いやカオス言うてる時点で・・うぉぉおおーい!!空気を読めぃ!!そこは目をつむってちょ♥テヘペロ(^_-)-☆
つづく