平等と自由を求めた女性作曲家たち
今日は、千駄ヶ谷の津田ホールで
19世紀社会の女性作曲者ル・ボーとアンドレ―の曲目を中心に
演奏と講演があります
今まで女性であるということを理由に
知られることのなかった作曲者たちの音楽を集めたコンサートです
行きたい~と思いながら、最後の5回目にやっと行ける
うれしいなああ
聴きたいと思っていた「エルフリーダ・アンドレ―作曲 ピアノ三重奏 ト短調」
を特に楽しみにしています
主催は「知られざる作品を広める会」
多彩なプログラム
ピアノとチェロとバイオリン
ピアノは力強く激しさと繊細さがくっきりと奏される
チェロの重低音の深さと音程幅の広さが全身に迫ってくる
バイオリンは初めての演奏と思えない流麗な音だ
企画・構成の小林緑さんから
「知られざる曲をお願いし、演奏者には苦労をおかけした」と賛辞があった
(6日の新年会で初めてお会いした小林さんにチケットをいただいて
飛び上がって喜んだのです)
(演奏された女性作曲者たち)
エレーヌ・ド・モンジェルー
曲目解説に『フランス革命を生身で体験した激動とロマンティシズムの息吹がないまぜになった独特の音調』とある。激しいピアノ曲、力強いピアノタッチ!
貴族の家系であったため、音楽活動が私邸サロン以外禁じられていた。革命政府の恐怖政治に捕らわれたとき、新国歌「ラ・マルセイユ―ズ」を主題に即興で変奏し、免罪されたという。『「練習曲」と題された作品も大部分その実質はロマン派の「無言歌」などにも等しく、情感豊か』
ルイ―ゼ・アドルファ・ル・ボー
簡潔にして緊密なソナタ
バイオリンとピアノがバランスを保ちながら豊かな転調をくりかえし、情熱的。
ピアノの音にあった激しさをバイオリンの音にもほしかった。
小さい頃から数学とヴァイオリンを学び、作品が高評価されながら、「女には不適切」という理不尽な扱いを受けたという。女性のための音楽の私塾を開設運営した。褒め言葉は「雄々しくて女性が書いたとは思えない」だったそうだ。チェロ作曲コンクールで優勝すると男性の尊称が冠されていたなどの事件に立ち向かっていく激しさを彷彿とさせる曲だった。
クララ・ヴィーク・シューマン
16歳で協奏曲を作曲し、1835年メンデルスゾーン指揮で自身がピアノを弾いたという「ロマンツェ:ピアノ協奏曲イ短調」
チェロとピアノが対話を織りなしファンタジック。
芸術的達成に性別は障害にならないと確信する父の力で成功する。父の反対を押し切り、ロベルト・シューマンと結婚したクララは「わたしのピアノは滞っている。ロベルトが作曲しているときは丸一日のうち、ほんの一時間さえ自由にならない」と日記に書く。その後、ロベルトが病に倒れ早逝するが、夫と7人の子どもを養い、演奏活動をエネルギッシュに行い、超人的な生涯を貫いたクララではあるが、父権支配を無意識に受け入れた女性の弱さが見える。
マリー・ヴィーク
ピアニスト・声楽家として演奏旅行をしたマリーは、幼いころからピアノ小品の作曲をした。
現在に残っている楽譜のなかから「スカンジナヴィア民謡による幻想曲」
チェロの力強い歌いだしで始まりピアノとの名技性が発揮される次々と表情の変わる部分が聴き手を楽しませるポジティブな作品。楽譜が伝承されていない一回限りの演奏で消えて行ってしまった作品が存在するだろう。歴史から消されていった女性作曲者・演奏者は多いが、女性作曲者の自作自演の作品の喪失もまた数知れない。
エルフリーダ・アンドレー
エルフリーダの100を超える作品のうちの室内楽の最高作と称されるチェロ・ピアノ・バイオリンの三重奏ト短調のロンドは丁寧にたおやかに組まれていてその巧みさが際立つ
教会のオルガニストになるため法律を改正する請願運動を何年も行い実現したエルフリーダの行動力は今でも女性に勇気を与えてくれる。
力強い曲、たおやかさを組み込みながら激しい音調、大満足でした。
2015年3月で閉鎖されるという津田ホール
観客は女性が8割ぐらいだ
全席自由席で、好きな定位置に着席
見ると手を振ってくれる人が5~6人
久しぶりだね~とこちらも手を振る
もう10年から20年ぐらいあっていない人の顔を見るのはうれしい
演奏が終わりエレベーターに向かう途中
次から次に知り合いと出会い
次はいつ会える
17日は参加する?
と、話が弾み、塊になっているうえに
次から次へと話に加わる人が増えていく
あ~何人も約束してしまった17日
行かなくちゃね
レッドストッキング行動に
大潮
2015/01/12 14:54:19
津田ホールがなくなっても
演奏活動の場を見つけて演奏会開き続けると
小林みどりさんは宣言していた
自分の住んでいるところにも
津田ホールとおなじくらいの大きさのホールがあるから
プロジェクト組んだら
演奏会できるか声かけてみたいなと思ったよ
大潮
2015/01/11 23:45:11
津田ホールは運営費が不足とかで閉鎖になると書いてあった
帰り道、後ろ髪引かれながら、駅前で振り返ってみた
どうなるのかな?本当になくなっちゃうのかな?
たまねぎ
2015/01/11 19:23:17
ええええ津田ホール、閉鎖されちゃうんですか~!!!
ああいう小ぶりなホールだからこその催しも多いのに、残念ですね~
初めて見る作曲家ばっかりで、こんなにいたんだ~と思うと同時に、
きっとまだまだいるんだろうな~と思うと、もったいないですよね。
せっかくのいい音楽が消えてしまうなんて。
お知り合いとの再会&次の約束もできて、いろんな意味ですごい演奏会になりましたね^^
✽ もも ✽
2015/01/11 01:57:16
おぉ~
10年会ってなくても
顔見たらわかっちゃうんだねぇ~ウフフ♪(。-艸・。)
絶対行かないとだねぇ~
楽しいんで来てネ^^
たまねぎ
2015/01/10 20:18:59
感想楽しみにしてまーす!
というか、もみくちゃの真相も興味津々w
女流作家なら19世紀にもなればちらほらと出てるけど、
そういえば音楽関係だとなかなか表に出て来てませんよね。
貴重な機会、いいですね!
そうそう、津田ホールって、ニッチなところを突いてくる催しが多い気がしますよね^^