そらは受験生

そら

最初の受験生です。社会科が好きになりました‼︎

電子少女RPG~0~前編

自作小説

・初投稿です。去年から考えていたアニメの、にこっとタウン版です。ワープロで打っているやつとは違うので、多少の違いが生じていますmm
二次元に引き込まれた、少年少女の話
今回はその大元の話です!
そのウイルス元を作ってしまった少年の、小学校の時の話。
次回作は中学校時代の彼の話。感想などコメントくださいね!
この度、ボカロデューサーを使ったボカロPになりました。優創Pってことで汗
コノハでもいいです))汗


「そこまで、終わっていない人も提出。」
と、先生が声をかける。
それと同時に、たくさんの生徒がいっせいにがやがや言い始めた。
「も~最悪。ぜんっぜんわかんない。」
その後、自分のほうにいっせいに視線が集まる。
「ねえ、イオ、全部分かったんだよね?」
その言葉に、イオはビクッと背筋を奮わせる。
 
 クラス1の秀才と称えられてから2年。中学校に向けて、6年生はたくさんの制作やらテストやらで時間を詰められている。

「あ、うん、まぁ…そう」
「てかイオ塩つき対応いい加減にやめたらー?人気ものになりそびれるよ」
「やめてって」

その笑顔にはどこか「嘘。最近テスト、悪いんじゃないの?」って言う表情が現れた。
「まあイオはどうせ百点だからね!」
「そうだよ。いつも点数見せてくれないけど、この間見たら花丸の100点だったもの!」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
必死で焦りを隠す。

今回のテストには、自信がない。自信がない。自信がない。全然分からなかった。だから、適当に答えをさらさらと書いていった。だから本当に自信がない。
秀才という肩書きを消されることが怖くて、本気でやろうと思っていたけれど、ああ、やっぱりでたらめになってしまった。


その翌日、テストが返された。
じゃあ100点の人、呼びます。その瞬間、ぞっとした。一刻でも早くその場から飛び出したかった。
みんなが後ろからニヤニヤとした視線を送っている。
クラス1の秀才、東横伊音は、とうとう尽き果てたか。
相沢加奈さん。一条巧さん。
そして、最後。諸星桜夏さん。
諸星桜夏。
事実上自分の隣の席にいる、男女分け隔てなく接することのできる、尊敬する人だ。
疎むような目で見ていると、それに気づいたのか横を向き、可愛らしいパーカーで口を覆い、気まずそうな、そして嬉しそう、照れくさそうな表情で微笑みかけてきた。
うあ。
そう思って紅潮しそうになった気分に冷水をぶちまけるように伏せた。
「じゃあそのほかの人。呼びます」
最初から7番目に呼ばれた。
隣の女子に「お、いよいよ」とつつかれた。
前の男子には「俺のほうが点数いいじゃん。ウッソ」
斜め前の女子には「とうとう赤点取ったかー^^」といわれた。
…45点のテスト用紙をにらみつけた。裏の点数は、20点。
合計65点なんて、酷い。酷すぎる。
先生の元にいき、「ちょっとすみません。外、出させてください」
いいですよ。と返される。
外に出るまではちゃんとしなきゃ…。テスト用紙を握り締めると、ドアに向かって歩き出した。
後ろをそっと、一瞬振り返る。
そこにはみんなのにやついた視線と、冷たい軽蔑の目があった。

思いっきり外に飛び出す。
屋上の鍵はかかっている。そこで、横のドアを伝い、屋上に出た。
だれもいない屋上は風と青い空しか見えなかった。
そこでテスト用紙を、縦に引き裂…
「だめ」
澄んだ声をかけられた。
「直さなきゃいけないんだから、ほら早よ教室教室」
諸星、桜夏だ。
「なんでここにいるの…」あまりに突然のことだったので声が、情けない。
「先生に様子見にいってきてくれるか、って使いに出された。」
御使いですーとふざけて歌うように言う。

「…100点取った、諸星には分からないよ」
「東横だっていい点数じゃん」
「は?どこが?」
この65点のテストのどこが…
「がんばったんだったらみんな良い点数だと思うけんなぁ」
よくわからない大阪弁を使うくせに、言うことは結構、認めたくないけど一人前だ。
「…ありがと」
そっぽ向いて、ふてくされたように言うと、あっちもふてくされた。
「そか。」
え?
「…良かった」

もう一度振り返ると、目を疑った。
おかしい。
さっきまでの、諸星じゃない。
髪を二つの団子にして、髪は茶色く輝いている。
服は豪華で、煌びやかで、織姫のようだ。羽衣はきらきらと輝き、目はワイン色のような赤色。半開きのまぶた。
ヒールの高い靴。七色に線が入っている。
姿がゆれる。四角いエフェクトのようなものが彼女を取り巻いている。

もう一度瞬きをすると、彼女の足音が聞こえた。もう階段を下りているのだろう。
使いとして報告でもしにいったのかな。
そして破れなかったくしゃくしゃのテスト用紙を握り、ゆっくりと階段を下りていった。

  • 満

    2015/02/10 18:29:04

    過去の小説まで読んでくれてありがとうございます( ;∀;)
    続きはいろいろ練ってから書こうと思うので待っててください(。-ω-。)

  • 満

    2015/02/08 01:30:13

    ブログ広場から初めましてヽ(*´∀`)
    続きめっちゃ気になります!!
    次回作もよろしかったら拝見させてください^^

  • 小桜 茉莉 ✾

    小桜 茉莉 ✾

    2015/02/01 15:22:30

    おおお
    そらちゃん?
    今インしてる?