男#1
男は明日の仕事のためにもう寝床に入っていた。
今日やりたいことを全てやれた訳じゃないが日付が変わるまで起きていては翌日自分のパフォーマンスが落ちてしまう年齢である事はとっくに認めていた。
寝室に行き枕元のコンセントからスマートフォンに新たなエネルギーを送り込んでやる。翌朝男を起こすまではこいつが機能を使うことはない。
誰かがコンタクトを取ってくることは無いからだ。
いつも布団に潜り込むと5分後には意識はない。恐らく今日も。
男は明日の仕事のためにもう寝床に入っていた。