漆喰職人がまた来たー！
今日は天気が悪いのだけど、そういう日は工事ができないからと営業に来る。
まったくもってこいつらは何を根拠に漆喰が寿命だと言い切れるのだろうか。
私の家より漆喰が古い家はアマタある。
それで「この家の漆喰を直したら」と教えてやったら
「いやーこの家は屋根全体を直す必要がある」「これは倉庫だから」などと言って興味が無いらしい。
それで私の家ばかり漆喰を直しましょうと言ってくる。
恐らく、こいつ等は漆喰を直す職人ではなく、漆喰を上塗りするタイプの職人ではないのか。
漆喰の工事は準備に手間がかかる上に危険で職人の技量も必要。
ところが手間を掛けずにアルバイトに仕事をさせる業者もある。
アルバイトに仕事をさせて手早く儲けるなら漆喰を剥がす、再度塗りつけるという手順は面倒。
今ある漆喰の上から白いソレを上塗りするのが最も簡単。
ただしそんな手抜き施工では下の漆喰が寿命になれば、割れてくるので本当に見た目だけの工事になる。
要するにナンチャッテ修繕である。
漆喰を白くするだけなら、漆喰でなくとも白ペンキを塗っただけでも工事完了だと言えそうだ。
実際、職人は「漆喰が黒いから寿命です」という新理論を吹聴する。
私がネットで調べた限りでは漆喰の寿命を色で判別するような話はなかった。
あくまで漆喰が割れて、中の土が見えるかどうかで寿命の判断をしていたように思う。
「今から修理しておけば安心ですから」
まったく都合のよい理屈もあったものだ。
要するにこいつらは壊れていない漆喰の家だけ廻って漆喰の白塗り工事で簡単に儲けられる家を探していたのだ。
「全ての家を廻っています。たまたま目に付いた家が、こちらだったので」
おかしな話だ。
他に漆喰の修繕が必要な家が複数あると教えてやっても、まだ私の家の黒っぽい漆喰を白くしなけりゃ気がすまないらしい。
どう考えても、この職人は黒い漆喰に白の漆喰を塗りつけて仕事を完了させる気らしい。

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