『古井戸』について。＜こまめ＞＜混＞＜根気＞
自宅の前の道路が舗装打替え工事に入る。この地域は平城京の
外京にあたり、ちょうど二条大路と五坊大路との交差点のあたり
だと思われるが、ここで『古井戸』が見つかったのである。
　下水道工事の新設工事中に『古井戸』にぶつかって、工事が
多少難航したというわけである。
　平城京から平安京への遷都というけれども、都に住んでいた人
にとっては大事件だっただろう。笑う人泣く人、損得さまざまだった
だろう。見つかった『古井戸』は大路の交叉するあたりなので、遷都
後の何時頃に掘られたものか分からない。＜こまめ＞に史料を
調べてみたいものだ。遷都で＜混＞乱する庶民の姿を想像して
見たいが、果たして、それだけの＜根気＞があるだろうか。誰か
興味を抱く人はいないだろうか。