サクヤの前世(その3)
では前回からの続き
次に占ってもらった友達をB美としますが、B美が占い師の目の前に座るとA子と同様に占い師はモゴモゴ何語か分からない言葉を発し、やはり同じように水晶をなで回し始めたのでした
で、30秒くらいすると「はい、分かりました」と言いB美がビクリと肩をこわばらせると占い師がこう放ったのです
「あなたの前世はコウモリです」と・・
微妙な空気はさらに微妙となり、一言「人間じゃないんかい・・」とぼやいたのはサクヤだけではなかったはず
さらに3番手に占ってもらった友達をC恵としましょう
30秒後C恵に言い渡された前世「あなたの前世はプテラノドンです」ときたわけです
ここでまさかの恐竜・・その時代、空を支配していたとされる翼竜の代表格プテラノドン、その天空の覇者たる優雅な存在は幾多の時を経てC恵に受け継がれ、やがてそれをC恵が解放する時が来るのでしょうって馬鹿!馬鹿!!馬鹿!!!
ここで止めておけばよかったのか!?いやむしろここまで来たら「何でも来いやぁっ!」と意気込んだ4番手をD子とします
そしてD子に言い渡された前世は「お鍋」だったのです
もはや生き物ですらなく物質というD子、喜んでいいのか、いや間違いなく悲しむべきなのですが、あまりにも突拍子もない前世にどうリアクションしていいのか錯乱状態のD子
ちなみにサクヤの前世は「アルミニウム」でした
「なんという金属、てか安っ!・・・占い師・・せめて金とかプラチナにしてくれや、空気読まんかいっ!占い師!!」
支払った金額280円、いや何かもっと大切なモノを失ったような気もしましたが、今となっては友達と顔を合わせるたびにこの話題で盛り上がるので誰が何の前世だったかは皆がはっきりと記憶しているのです
お分かりいただけただろうか?
サクヤが何故占いを信じないか・・頑なに否定するのか
5人中2人がまさかの物質・・・
財布の中の1円玉を見るたびに「認めねぇよ?」とぼやいてしまうサクヤであったとさ
おしまい
コノハナ・サクヤ
2015/03/23 20:39:20
もうね、何でもありですよ
本当ビックリしましたもん、いわゆる輪廻や転生とは生物の魂が新たな命である器に宿って・・と思っていましたから、まさか鍋やアルミニウムがくるとは!!
そんな馬鹿な!?であります
周春
2015/03/22 19:28:53
プテラノドンって恐竜だからすごく前だねww
プテラノドンから今の時代までCさんは生まれ変わりしなかったことになるよねww
物質だったらこうもりの方がまだましに思える・・・。