ノモスと自然との対決。＜工夫＞＜発見＞＜こまめ＞
人間は自然を克服し、自然を活用するあまり人間にできないものは
ないと思うようになり、この傲慢さに天罰を受けたと神話にある。
　しかし、ノモスの世界は、人が作り出したものである限り、あくまで
人間によって解決していくしかない。知恵を出せ、＜工夫＞をしろと号令
をかけ、切磋琢磨しているから、やがて、無敵の大＜発見＞を遂げて
地球を征服し、太陽系を脱出して銀河宇宙へホモサピエンスの勇士
が人類の成果を宇宙に、その名を轟かせるだろう。
　漫画的な構想になったが、＜こまめ＞に努力する人類の未来像を
空想すると、以上のようなことになってしまった。
　だが、人類は本当に自然を克服してきたのだろうか。温暖化ひとつ
取ってみても、克服できていない。逆に年々悪化している。出来そうで
できない、これがノモスの世界ではないだろうか。医療ミスもそうだ。
職権乱用による腐敗政治家もそうだ。分かっていても、無茶をする
教育者や公務員もそうだ。なかなか、思うようにいかないのが、人間
社会であり、人類の現状だ。原発事故もそうだ。難題を解決していか
なければならない。後、何年生きられるか。私の死後の世界なり。