カーテンの中から手が出る。＜繁栄＞＜混＞＜工夫＞
　ちょっとミステリーな表現。縦書きの文章の並びを、別の表現に
譬えたらカーテンにならないだろうか。文章の、言葉の玉すだれ。
その隙間から手が出てきたら、みんなビックリするだろう。
　いあやー、そんな本を出版することができたら、本屋さんは
大儲けの大＜繁盛＞をするだろう。出来るわけがないだろう。
そんなに＜混＞乱することはない。冷静に考えて、＜工夫＞して
みようではないか。
　つまり、こういうことである。「行間を読む」ということだ。行間を
透視できる力があれば、「新しい行が浮かんでくる」。文章の間に
人の姿が浮かび、その人が手を伸ばして、おいでおいでと、手招き
してくれるというわけである。どうだろうか。行間を読むって楽しい。