こはる

たたずんで

小説/詩

ちょっと振り向いてみたの
するとね
野原で私の影は大きく伸びて 遠くへ進んでいくの
はるか遠くへ
もっと遠くへ
あの町の暮れゆこうとしている夕日の光を受けて

ときおり、雲のひだの陰に
空のかなたに
夕暮れの風に吹かれて揺れ動くもやの切れ目に
聞える、あの風の音が
心静かに耳を傾けてみると
音をたてて飛びさる鳥の、道端で静かに咲いてる野の花のささやきが
聞えるの

家々の窓に明かりがともるその前に
夕日に照らされながら
影を伸ばしていたい
もうしばらくの間…

  • のんびりいこうよ

    のんびりいこうよ

    2015/04/17 01:28:59

    日が沈んでしまえば 陰も消えて
    それまで聞こえていたものが ふっつりと
    全身に届かなくなってしまう・・・・

    いずれ夜が訪れる でも
    陰が消えてしまうその前に
    もっと いろんなものに 接していたい

    そう 生きているうちに
    最後の瞬間まで・・・・

  • リルル・ガランド

    リルル・ガランド

    2015/04/17 00:36:42

    詩を読んで行くと沈黙が流れて行く。

    それはボクだけかもしれない。

    あなたの詩に出逢えてよかった。

    ありがとう