・・・・人が真剣に話しかけているのに
　　　スマホばかり見て全く聞いてないんだから・・・

「ば～か！」

・・・でもこうして一緒にいる事が
　　大切な時間なのかも・・・

真美は勝気な高校生
フライドポテトを食べながら何か言いたげだ

そう今日は連休の前日
彼女は午後の最後の授業をサボった

そして隣のクラスのカレシである佳と
いつものたまり場のマクドにいた

「明日は？」
「明日はどうするの？」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

「勝手に決めちゃっていいのかな？」
「決めちゃうぞ・・・」

「海！そうよ海よ！」
「ちょっと寒いかな？」

「でも、暖めてくれるよね」
「だよね！」

「・・・・・・」

「だよね！」

「・・・・・・」

「あたし・・・帰る！」

「えっ、海だろ」

「ふ～ん、聞いてんじゃん」
「鎌倉へ行こうよ。江の島から歩いてさ」

「かなり歩くよ」

「いいよ、砂浜と国道をあるいてさ」

「でもまだ寒いよ」
と佳は身体を縮め凍えた振りをした

「だ　か　ら　暖めてくれるでしょう」

「カイロならあるよ隣のセブンで売ってるし」

「ばぁ～か､ホントに・・・」口をとがらす真美

「帰ろ、明日早いし」佳はにこっと笑った

「全くもう」と真美は席を立った
横目でチラッと佳のトレイを見る

「いいよ、あたし捨ててあげるから」
「トレイ貸して」

「ちょっと待って、まだナゲット残ってるよ」
「いいの、スマホばかり見て食べるのが遅いんだよ」

二人は何時間そこにいたのだろう

いつの間にか外は夕暮れ
冬の低い日差しが二人の影を長く路上に映し出す

冷たい風が頬に痛い

「暖めてくれるよね・・・手が冷たいな」
「ね！」

長い二つの影が
いつの間にか一つになった


ちょっと以前の話しをリニュアルしようかなと思いました
ちょっぴり忙しいのでどうなりますか

暇な時に書けばと思うのですが
忙しい時の暇な時に書けばいいのかなって？