珍客
小雨が降る午后、
悪友がアンテナ付の古いラジオを持ってやってきた。
中庭でそのラジオを聴いていると、
隣の家のネロがやってきた。
ネロは灰色のネコだ、
いくぶん気まぐれで呼んでもこちらにはよってはこない。
勝気そうな緑色の目が印象的で、
光沢のある毛並で若い猫だというのはわかる。
悪友がそのネコの気を惹くようなことをしてみた、
おやつに食べていたマシュマロをさしだしてみた。
当然の如く振り向きもしなかった。
「ネコって何が好きなんだろう?」「そりゃ魚だろう」
そんなバカっぽい会話を交わしながらラジオのチューニングをしていると、
突然走ってこちらにやってきた。
「ななな何?」悪友は驚いてた、
ネロはそのラジオのアンテナに反応したようである。
その古めかしいラジオの丸いスピーカーに身体を寄せて、
仰向けになり寝てしまった。
私と悪友は突然の珍客ににんまりしながら、
そのままラジオを聴いていた。
みかん
2015/06/04 13:47:58
ネロにしか聞こえない音が入ったのかな・・・
うらん♥
2015/06/03 22:00:34
周波周が合った時
ビビビビッ♡
デジタルでは拾えないため
雑音が入ろうが アンテナはって
ラジオは聞いています。
百目木
2015/06/03 20:20:52
猫も尻尾に垂直のアンテナが付いているから、
ラジオのこと兄弟だと思ったんだと思う^^
茶花
2015/06/03 19:17:13
プライドの高い美しい(多分)ネコちゃん
どうしてアンテナに、反応したの??
心地いい電波が流れてたのかしら^^