ここのところ毎日、Hawaiiの友人からE‐mailが入ります。
Hawaiiには、たくさんの友人がいるのですが、
なかでも親友と言っていいほどの友人　SusanとSusanです。
（スーザンが二人いるんです）
そのスーザン二人と、イタリア人のトニーが日本に遊びにくるそうです。
彼らとは、むかしHawaiiにいたころ、
トニーの故郷イタリアへ、くっついて行ったことがあります。
トニーは、シシリー島の生まれで、
そう、もしかしたらご存じの人がいるかもしれない、
シシリアン（シシリー島人）の半分は、イタリアマフィアの直系です。
1か月くらい、みんなでヨーロッパを周ったんですがね、
楽しかったなあ♪

懐かしいなあ、またみんなと会える～♪
わたしが、鈴ちゃんと結婚したことをメールで伝えると、
みんなが、どうしても鈴ちゃんに会いたいと思ったそうです。

外国の友人を持つコツは、
なにより「信頼」です。
言葉がすべてをフォローしてくれるものではありません。
だから、どんなときも信頼を現します。

まだHawaiiで、英語に苦労していた時、
毎週土曜日になると、
1ドルで見られる場末の映画館にヒアリングの練習に通いました。
もちろん、日本語の字幕なんて出ません、全部英語です。
だから、難しい映画や、フランス訛りの英語の映画は苦手で、
おもにデイズニー映画や、子供向けの映画ばかりでした。

土曜の夜にわたしが映画館に一人で行くのが、
友人たちには、可哀想にみえたのでしょうか、
ある日、このスーザンが「一緒に映画に行こう」と、誘ってくれたのです。
でも、わたしはディズニーの子供向け映画しか楽しめません。
「みんなは、もっと大人の映画に行ってよ」と遠慮したのですが、
このスーザンたちは、土曜の夜のわたしの映画に付き合ってくれたのです。
「ニモを探して」（ファインディング・ニモ）でした。
Hawaiiの素敵な土曜の夜に、
こんな映画を見なきゃあいけない人はいませんよ。
ところがなんと！
映画館に行くと！
びっくり！
映画館の席のほとんどが知った顔ぶれで埋まっていたのです！
いつもは厳つい顔をしたオッサン友人や、
お年寄りの人も、みんな、真面目な顔をして一心に「ニモ」を見てるんです！
「こんばんは、はなこに付き合ってやる」
友人たち、みんな、総出で1ドル出し合って、映画館に集合してくれました。
「はなこが、ひとりで外国に来て、一生懸命英語を勉強している」
その苦労を、シェア（分かち合う）してくれたのです。
めったにしゃべらないおじいさんまで！

あれが、アメリカの「粋」なんですねえ～♪

最後に、いつも仏頂面のオッサンが、わたしに言いました。
「はなこ、今日の映画の主人公は，ニモじゃないぞ！ニモの父ちゃんだぞ！」って。
わかっとるわい！

またその友人たちの一部に会えるのかと思うと、
今から楽しみです。