花売り場は、売って終わりじゃない。
生き物なので、買われたお客様はいろんな相談にいらっしゃいます。

「花が咲かない。」
「元気がない。」
「虫がついた。」
「病気になった。」

状態を聞き、育てている環境を聞き、原因を探ります。
こないだは青いアジサイの話をしましたが、
買ってきた紫陽花が翌年違う色になってしまうのは
よくあること。
アジサイは特に土壌の酸度に敏感でしかも水が足りなくても
青が発色せず、赤になってしまうそうです。
白い花は色素がないので、あまり気にしなくていいそうです。
ま、みんなが「花びら」だと思っている、きれいなあれは実は「萼」なんだけどね。

で、今日は「花が全く咲かない」という話。
１年に一度しか咲かない花木は剪定を間違えると花が咲きません。
花が終わったあとの1回だけ、が基本です。
そのあとは『花芽』をつくる時期なので、切ってしまうと当然
花芽を摘み取ってしまっているので、翌年花は咲きません。
花が終わったら、切り戻して「お礼肥え」をやることが大切です。
（桜などは切りませんし、梅は6月にも切り戻します。例外もあるので注意）

アジサイは花が咲いた茎の下の葉っぱが出てるところを２～３節下まで
切り戻します。
花のすぐ下で切ると、そこから出た枝は葉ばかり茂って花が咲きません。
木質化した茎からも新芽は出にくいので、あまり下の方まで切り戻しても
いけません。
切るのは一回なので、背が高くなるのが困る場合はこの時に
なるべく高さを揃えて切り戻します。
そのあとは、絶対に切ってはいけません。
冬には、葉は全部枯れて落ちますが、春になったらまだ新芽が
芽吹いて綺麗な花が咲きますので、大切に育てましょう。