金木犀

飾った私

小説/詩

素敵な私を望むのならば
背中に羽をつけましょう

真っ赤な羽が出来るなら
それは血で作りましょう

飛ぶこと叶わぬ羽ならば
輝きもっと足しましょう

輝き全然足りないのなら
砕いた鏡を刺しましょう

だけども色が汚れていく

鏡に映った周りの世界は
決して素敵じゃなかった