知ることの幸と不幸。
　知らないより、知っていた方がいいのか、知ることによって不幸に
なることもあるのか。卑近な例は、ヘソクリである。夫のヘソクリ、
妻のヘソクリ。子供は、ヘソクリできない。ヘソクリと貯金は違う。
　どちらにしても、収入があってのヘソクリであるが、収入がないのに
ヘソクリのできる人もいる。いわゆる不正収入である。それが権限に
よる裏資金なのか、取引による裏のキックバックなのか。要するに、
合法的でない収入をヘソクリにして隠匿するというものである。
　脱税なども、所得税法違反という違法収入となる。これは犯罪
であるが、一応、稼いだ収入を無いものとして申告し、納税を免れよう
としただけである。利益が無いのに、有るかのように偽装経理して
問題になっている大企業もあるが、どちらにしても隠していた事実が
公になり、問題となっている。世間に知らされず、闇に葬られている
ケースだってある筈だ。知られることによって犯罪になっている。
　悪は何時か暴かれるというが、眠っている巨悪だってある筈だ。