いわゆる境界線について。
　日本と中国、日本と韓国の間で境界線をめぐって緊張が続いて
いる。国と国の間の境界線、これは国境の争いになる。線引きは
地下資源や漁業資源をめぐっての争奪となる。国民の生活と安全
を担保した争いである。争いの前に、それぞれの見解合戦があって、
「ここは俺のものだ」という我が国意識から全てが始まる。しかし、国境と
なると近くで生活していなければ、遠い話になってしまう。
　身近な境界線意識は個人の家の敷地をめぐる争いもある。敷地をめぐって
隣の家と争いになって事件に発展した出来事もあった。話し合えばいいのにと
思うが、話し合う前に、それぞれの見解があって、この次元で一致を見ないから
騒動に発展していく。国境線にしても隣の敷地をめぐる騒動も、同じことである。
個人と国とは次元が違うと人は言うが、本質は「俺のもの」意識である。
　こうした張り合いは、官僚の縦割り意識にも通じる。利害が絡めば、陰険な争い
になってくる。職場でも境界線意識がありませんか。あるよね！「関係ない。」と
言ったことありませんか。オリンピックをめぐっても、境界線意識出てますよね。