あるトコを通りかかった時で・・・
新しい洗濯機を買って古い洗濯機を電気屋さんに引き取ってもらうトコに出くわした。
外に出された古い洗濯機を運ぼうとした電気屋さんが「うっ!」っと言うと驚いたように出した手を引いている。
コロも見なきゃ良かったんだか、つい出ていた古い洗濯機を見ると～
ビニールでぐるぐる巻きされた上に・・・
お札が貼られまくっていた。
なぜお札!!!!
「えっ!」←コロは怖かったぜ!
ただコロは通り過ぎただけだから何も判らないけど・・・
ただ通りがかりのコロ、呪われなきゃ良いな・・・と、思った。

それはそれとしてコロは田舎のスナックへ急いでる。
別にお酒を飲むためじゃ無い～
スナックのママの孫の修くんの夏休みの自由研究のネタを持って行くトコです。そして、呪われてるっぽいお札はりまくりの洗濯機に遭遇した。
アレを回収するんだ電気屋さんは。哀れだね。
なんて思っているうちにスナックへ着いた。
スナックって言っても田舎のスナックなんでムーディーな雰囲気は皆無!
スナックって言うより普通の小さな食堂だ。
そしてスナックのママは化粧をしすぎて幾つなのかわかんないお婆ちゃんときた。
でも、ママは悩み相談に近い愚痴を聞いてくれんでぇ～おっちゃんや兄ちゃん達には良い隠れ家みたいなお店っぽく思ってるらしい。
「コロちゃん、修くんの自由研究のネタ考えてくれたんだねぇ～」ってお店に付くと開口一番ママさんから声がかかる。
「コロのお勧めは動物園ウォッチングだね。動物の写真はネットから撮っといたからさぁ～ノートに張ってぇ♪後は動物園でね、写真の動物がいたら動物園での展示動物説明あるでしょ、それを動物の写真の下にカキコすっだけ!」って言ったらママは
「アリガトねぇ～修くんの自由研究が何時もどうしようも無くってさぁ～、動物園なら良いよ。コロちゃん、冷やし中華でも食べてってよ」と来た。
いやいや、良いんですよぉ～自由研究のお手伝いは当たり前ですよぉ～なんち形ばかりの遠慮をしつつコロは冷やし中華にありついたのであります。←こうゆうのをちゃっかり者と言う。
端っこの席に行こうとしたら声がかかった。
「お!コロ!ここらに住んでるの～」って言われて見たらオッちゃんだった。
顔は知ってるんだけど・・・誰だっけ?
「オッちゃん、コロちゃん知ってんの?」って田上の兄ちゃんが言った。
なんや知らん、高校の同級生のお父様かなぁ～って感じ。
「このオッちゃん俺と同じ!めっさ落ちてんの～」って田上の兄ちゃんは言う。
何でもタクシーの運転手の下原さんが地元から〇浜の駅まで行くとタクシーを止めるオッちゃんがいた。
オッちゃんはタクシーに乗り込むのは乗り込んだが・・・何にも言わない。
困った客が乗り込んだなぁ～って下原さんが思ったら・・・
オッちゃんはめっちゃくちゃ暗い。
どうも失恋したらしい。
オッちゃんも恋をするのか・・・
で、「田舎のスナックだけど愚痴聞いてくれるママを知ってるけど～飲みに行ってみたら?気が晴れますよ」ってなんとなく言ってみたら～
「お願いします」と来た。
で、横〇駅からわざわざ田舎のスナックへ来たオッちゃん。
このオッちゃんの顔を見たコトあるんだけど～誰だったかいな?
田上の兄ちゃんは
「聞いてくれよぉ～俺さぁあの店に日参してよ、どんだけお金使ったと思ってるって～」
田上の兄ちゃんがなおも愚痴る!
「お店の娘達の『いつもありがとうございます。お仕事頑張ってください』って言われるのを心の支えにしてたのにぃ!何の通知も無くって店を閉めちゃうって信じらんない!」
って・・・ん・・・男って奴はよ!
「判るなぁ～私もね。『貴方が好きです』って告白されてね」
おおおおお!オッちゃん恋バナかぁぁぁぁぁ!!
「相手は美人で仕事が出来て優雅な物腰で私にはもったいないような人でね」
って聞いたコロはついオッちゃんに言った
「不倫スカ?」と、
「コロ!!違うよ!不倫なんて!」って真顔でオッちゃんが言うので～
生き別れや死に別れのお父さんって～同級生の誰のお父さんだっけ(?ω?)と考えていた。
「こっちの店は美人は居なかったけど優しくって可愛い子が居てねぇ～笑顔がいかったのさ」
田上の兄ちゃんが言った
そして
「俺があんなに貢いだのに～(泣)これからあの店ぇ無しにどうして生活したら良いだぁぁぁぁぁぁぁ～」と来た。
オッちゃんも
「判る!判る!私なんかね～取引先の女人でねぇ～本当に素晴らしい人に告白されて舞い上がっちゃってね～」と言う。
「この人を大事にしなきゃなんて、歳がいも無くねぇ～」オッちゃん、良い恋バナじゃん!
田上の兄ちゃんも
「良いなぁ～相思相愛じゃん!俺なんか一方通行のお店無くなっちゃいました話しだもんねぇ～」って言った。
オッちゃんは
「取引先だし、どうしようかと思うのが本当なんだけど告白されて嬉しくってね」
うんうん、誰だってステキな人に告られたら舞い上がるよ。うん。
で・・・
「3週間たった時に『ドコが好きだか判らなくなった』って言われた(大号泣!)」
えっ!それでオッちゃんの恋バナ終わり?!
てか、取引先の女性だよね。
告られて3週間って・・・それって・・・
「やられたねぇ～」
って皆が思った。
判って無いのって当事者のオッちゃんだけと違うか?言わなかったけど・・・
で田上の兄ちゃんが言った。
「可哀想になぁ～俺なんかあの店、何年の付き合いになったかなぁ～お握り屋」
へっ、恋バナじゃないの田上の兄ちゃん。
「日参してお握り買いに行ったよ。お店の人は良い人ばっかだし、バイトの子は良い子でさぁ～美味しかったし・・・あれだけ貢いだのに店をたたむなんて聞いて無いよぉぉぉぉ(号泣!)」
田上の兄ちゃん～お握りで泣くな!
「これからお昼は何を食べろって言うのさぁぁぁぁぁぁ～!!」だと、
兄ちゃんコンビニへ行けよ。コンビニ弁当ぅ有るよ。
「私なんか、3週間でフラれたんだよ目の前が真っ暗だ。歳がいも無いけどねぇ・・・」オッちゃんが凹むのだが・・・
この人やっちゃった感がアルよね～
取引先の頭のいい美人様。
貴方は凄い。
それからスナックでオッちゃん達や兄ちゃんらは盛り上がったらしい。
凹みまくってたオッちゃんは
「ここサイコー!」とか言ってたとかとか・・・
コロは冷やし中華を食べてお菓子をもらって帰ったから知らん!
で、翌日になってコロは呪われていたコトを知った・・・。
会社でお昼に食堂でだべってたら～
昨日のオッちゃんが声をかけて来た。
「昨日の店、サイコーだったよ」とおっちゃんが言う。
地元の店をサイコーって言われてhappyなコロ♪
しばらくため口で話して・・・ふっと気が付いた。
この人、このオッちゃん、コロの務めてる会社の偉いさんだったっけ・・・。
どどどどど・・・どうしょう～
なんかまずいカモ・・・
もうまずいよな・・・
めっちゃマズイ!!!!
なんてズーとあれからぐるぐるぐるぐる考えてるけど・・・
未だにお咎め無しだから・・・良いか←良いわけないよね。はい。
で、オッちゃん改めコロの会社の偉いさんは今でも時々田舎のスナックに来てるらしいっす。

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