どうも気になって、「忘れ物」を探してみました。
鈴ちゃんが、現場の写真をくまなく撮ってくれていましたので、
拡大して、隅から隅までずず・ずい～っと見てみました。
昨日，わたしが立ち入らなかった店舗部分、
（どうも、行く気がしなかった）
上がり框からちょっと覗いただけで、
なんか、入る気がしなかった場所です。

写真の中に額縁がかかっている壁面があり、
どうもその額の中に、なにか賞状のようなものがあるようです。
そして，その賞状の上にお札（おふだ）が重なって付けてあるようなのです。
写真が，ボケていて詳しいところまでは見られないのですが、
どうも、これが気になります。
額の中に、何かほかに大事なものが入れられているんじゃないでしょうか。
出ないと、この守り札までつけないと思うんです。

気になるといえば、ここだけです。
ほかの部屋は、全部回りましたし、
台所も、お風呂場も、ベランダもみんな見て回りました。
店舗の部分だけ、どうも立ち入る気がしなかったのです。

なんだか、ここでご商売をなさっておられたお主人の聖域のようで、
わたしなんぞ、安値で買いたたく業者にすぎませんから、
足を踏み入れることが、憚れたのかもしれません。
厨房に残ったコンロ周りの、焼け焦げが、
ご繁盛店の証だったとお見受けいたしました。
奥の壁面にある額縁、
昨日は、全然，見もしなかったのが気になります。

これは、まだご存命の奥様にお返ししたほうがいいのではないかしら。
気になるといえば、これが、気になります。
まあ、しばらく様子を見て、
先方様の値段交渉のうえ、
次の段取りにかかればいいことですし。

この話を鈴ちゃんにすると、
「しばらく、買い控えたい」と言っています。
もしかすると、そのほうがいいのかもしれませんし、
先方様の返答次第ということにしましょう。

いつになくおっとりした買付です。
こういうことも、あるのかもしれませんね。

事故物件の悪霊ものは、ほかでもたくさん見てきていますから、
これは、その部類でないのは承知しています。
ご心配おかけして申し訳ありません。
大丈夫です。

ありがとうございました。