Mary Mallonの館

周りは】根拠のない理想【戦々恐々

日記

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自己愛人間は、自分より才能のある人物を簡単に認めようとはしません。

その歪んだ感情に対処するため、いびつな形で自尊心を膨らませ「根拠のない大きな理想」を思い描こうとします。

簡単に言えば

「自分の才能は唯一無二の特別なもの」

と考え、自惚れとも思えるような理想化した世界を作り上げてしまうのです。



悲しいことに「根拠のない理想」を追いかける人物は、まわりの気持ちなどお構いなしに物事を進めていきます。

そして周囲の人々も、その理想を壊さないように慎重に対処します。

なぜなら、大きく膨れ上がった理想が破裂してしまえば、怒りという攻撃的な感情が向かってくることを認識しているからです。


また根拠のない理想を思い描く事とは反対に、目立つことを極端に嫌う場合もあります。

彼らは根拠のない理想を追いかける他人と結びつき、忠実な友人あるいは恋人という形で自尊心を膨らませようとします。

ただし、それは結びついている相手が「特別な存在」であると感じ取れる間だけ。

相手がそれに値しない人物だと気づいた途端、新たな依存相手を探し求めることになります。


このようなタイプの人間に出会ったと気づくのは、多くの場合、彼らが去って行った後です。

冷静に振り返ってみると、非現実的な方法で持ち上げられていたことに気づくはずです。

この、相手に依存するタイプの人は、お世辞の達人であり、魅力的な世界へ誘うことに長けています。

しかしながら、特徴的なのは

「その心地よさが突然終わる」ということ。

自分の自尊心を膨らませることができないと感じた瞬間、手のひらを返したように態度を変えてしまうのです。


これら以外にも、

恥の感情を他者に移し替える「投影」が使われることがあります。

例えば、学歴にコンプレックスを抱いている父親は、異常なまでに自分の子供をいい大学、いい会社に就職させようとしたり、

性欲に葛藤を抱いている母親であれば、自分の娘に尻軽のレッテルを受け入れさせることなどが考えら れます。


こうすることによって親自身はうまく恥の意識を処理することができるのですが、

残念ながら子供に与える悪影響は計り知れません。

親から受ける恥の投影によって、それが子供の一部となり、自尊心の低下に繋がる可能性があるのです。

これは親に限らず、会社の同僚や上司である場合もあります。自己愛の強すぎる人から受ける投影には十分に気をつけてください。


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