ごま塩ニシン

脳活『為ブログ』260

日記

   葬儀は控え目に。
 今から約1,300年ほど前の養老五年十月十六日、元正天皇の御代。
葬儀の際に棺をのせる車や天皇の乗る車は「金玉を刻みちりばめたり、
絵具で絵を描き飾ってはならない。色彩しない粗末なものを用い、卑しく
控えめにせよ。」(『続日本紀』上、宇治谷猛訳)とある。

 葬送儀礼は派手にするのではなく、控えめにしなさい詔していた。
死者を葬るに当たって土葬から火葬に変えるなど、仏教の影響が浸透して
葬儀のやり方が飛鳥、奈良時代から変わってきた。
 現代では家族葬をする人も増えてきた。寺の墓石の中に納骨するのでは
なく樹木葬という方法を選択している人もいる。寺も運営が大変らしく、
檀家が減ってきたお寺の住職は出稼ぎやアルバイトをして寺を支えている
という声も聴く。そういえば、母の家族葬に来てくれた僧侶の法衣が破れ
ていたのを思い出した。本人は気づいていなかった。

 実家の寺の檀家が少なくなって、父母が生活するのがやっとなので、
「まあ、出稼ぎに来ております」ということであった。寺に維持費を納め
ない無縁仏の墓石を事務的に撤去するやり方も、どうかと思う。仏教徒
らしく、粋な計らいはないのだろうか。これから進む高齢化社会において
娑婆だけでなく、冥途への道まで塞いでしまうのかと言いたい。
 墓をどうするか。自分はどこの冥界へ辿り着くのか。不安は消えない。

  • かりん

    かりん

    2015/10/17 18:25:14

    そういえばこの前お坊さんがコンビニにきてましたがお香の匂いと独特な存在感がありました^^
    お寺もいろいろで裕福なところもあれば弟子が多く激貧のところもあるようで大変そうです

  • みき

    みき

    2015/10/16 19:22:45

    こんばんは♥

    冗談ではなく、お墓もそのうち「一戸建て? マンション?」なんてことになりそうですよね。
    でも、あの歌の歌詞、「そこに私はいません」は真理を衝いているように思います。
    これからは、宗教、死生観も大きく変わろうとしているのかもしれません。

    今日は雨だからでしょうか、寒いです。
    そろそろ暖房考えないと。
    ついこの間まで、暑くて帰ってくると汗ポタポタだったのに、ウソみたいです。
    温かくしておやすみしてくださいね、っていう季節になりました(^^;)

    さて、明日は1日お仕事です。
    明日終えるとお休み~♪
    とにかく1日、がんばります。

  • なると

    なると

    2015/10/16 17:18:20

    家族葬、樹木葬、リビング葬、ダイヤモンド遺骨なと昨今注目を集めてますね。
    ここ数年で社会が変わったのでしょうか。葬儀の形も多様化してきました。
    葬儀の形は送る側の気持ちですね。

    自分はどこの冥界へ辿り着くのか
    この不安は私もいつもありますが
    知識人のごま塩ニシンさんはスーッと天界に行けそうな気がします。

  • アメショ

    アメショ

    2015/10/16 15:21:47

    読みましたよ。冠婚葬祭話ですね。今、現在は、墓など、いらない。で、まさかの、あれを、車中忘れも、困る。