良すぎる。
数年前、近所の旅館が競売にかけられ、
ご主人が「いよいよ、引っ越します」とご挨拶に来てくださいました。
わたしは、初対面でしたが、
鈴ちゃんが、父の代から知っている老舗旅館のご主人でした。
一時は飛ぶ鳥を落とす勢いであったらしいです。
その飛ぶ鳥を落とす勢いのとき、
鈴ちゃんのお父さん(先代)も、かなりの嫌がらせを受け、
ご挨拶にいらした割には、良い評判を聞かない人だったなあと覚えています。
話しは変わりますが、
このたび、「ヤマザクラの土地」の売買交渉に当たり、
売主様はこの廃業した旅館のご親戚だということが分かりました。
なるほど。
それで、その当時、売主様は多くの土地を処分されて、
金策に走っておられたのですね。
(登記簿というのは、土地の歴史なので、いろんなことが分かります)
隣村の友人に聞くと、
その後に始めた旅館も結局は潰れてしまって、
お金にゆとりはないはずだと教えてくれました。
(別に、それが聞きたかったわけではないのですが)
栄枯盛衰。
わたしの父も、代々続いた材木問屋の跡取り息子でした。
むかしのわたしの写真には、幾重にも積み重なった檜がいつも映っていましたし、
職人さんたちによく遊んでもらっているシーンが残っていました。
父の浮気が原因で、本家を追い出され、
裸一貫で、「今に見ていろ、おれだって!」と起業しましたが、
死ぬまで裸一貫のままでした。
その本家も、まだかろうじて在所にはあるようですが、
むかしの勢いはないようです。
父の友人でもあった分家の叔父さんは、
先物取引で大失敗し、
生駒の御殿を叩きだされて府営住宅で亡くなりました。
息子さんと何度か会いましたが、
お互い、どん底の親を持つ子供の苦労というのが分かりすぎて、
言葉も少ないまま終わり、交流もありません。
あらためて周りを見渡すと、
「昔は羽振りが良かった」という今bottomな人たちが意外に居るのに気付きます。
時代が移り変わったのでしょうか。
道路が整備されて、旅館に泊まらなくても帰れるようになった、
檜風呂が全盛だったのは昔の話しで、ほくさんバスオールが歴史を変えた。
あずきの値段が、変わりすぎた。
わたしは、仕事のことになると、
どうも成功例ばかりを追いかける傾向があるようですが、
周りにたくさんある先人の経験から、モノを学んだ方がいいのではなかったか。
「イケイケどんどん」でやっていると、
あとで「ああ、あの時こうしていれば・・・」と、
後悔の嵐が吹き荒れるのではないでしょうか。
取りあえず「秘密基地建設」を先に片付けて、
それから「ヤマザクラの土地」に手を付けようかと考えています。
出来れば、今度の桜は、所有地で見たかったのですが、
焦らず走らず、「借景」でも桜の美しさには変わりはありませんものね。
この間までスーパームーンは明るく夜を照らしていましたが、
今日は月を見ていません。
「満つれば欠ける」「甚五郎の忘れ傘」
物事は、出来過ぎるときには、用心しようと思いました。
m-kenken
2015/10/19 12:11:17
どんぞこの親ですか・・・
今姉夫婦の方で色々問題起こってます。
姉旦那の父、材木関係の元社長、しかしだらしないお金の使い方と
人使いの荒さでどんどん人が辞めていく。
借金多数、普通は借金を綺麗にするか自己破産しないと生活保護には
入れないのに、どこぞのルートで入ったのか生活保護を受けて、借金を
姉夫婦に 「返しておいて・・・」
しかも姉夫婦からお金を100万以上借りている、最初は姉も
「旦那のお父さんだし、大切にしよう」 と思ってたみたいですが、
その貸したお金は家に使われるわけでもなく、ほとんど自分の
見栄で部下に奢ったりとかでした。
で、今姉は腹わた煮えくりかえってる最中。
大喜
2015/10/18 14:30:39
>お互い、どん底の親を持つ子供の苦労というのが分かりすぎて・・・
身につまされます
金があるとき、そのときこそ魔の種が潜んでいる
それに気付くのは、後になって、金がなくなってからです
そのときに、周りに人がどれだけいるか?
金についてきた者は消えています
金で買えないものは確かにあります
けれど、金に重きを置くやからが多いのも事実です
はなこさん
ご用心!ご用心!
私は、はなこさんに有終の美を飾ってほしいと思います
Mt.かめ
2015/10/17 21:08:11
禍福はあざなえる縄の如し、とか
まあそういう話には枚挙がありませんよね。
好事魔多し、ともいいますし、とんとん拍子のときは
勝ってかぶとの緒を締めよ?ことわざまみれのコメントですみません(笑)