0歳~読める絵本
変化が目まぐるしい世の中でも、よい絵本は長く読まれています。
そこで、100万部も売れている、0歳児からでも楽しめる絵本を10冊ご紹介します。どれも「これ、あった!」と思う絵本ばかりですよ。
■1:『いない いない ばあ』(松谷みよ子文、瀬川康男絵、童心社)569万部
いないいないばあの絵本は数あれど、この絵本に出てくる動物たちの『ばあ』の顔は強烈!
どんな恥ずかしがり屋の人でも、子どもにこの本を読んであげるときは、思い切り『ばあ!』としてあげてくださいね。キャッキャと大喜びされること間違いなしです!
■2:『ぐりとぐら』(なかがわりえこ文、やまわきゆりこ絵、福音館書店)472万部
みんな大好き、ぐりとぐら!
子どもたちの記憶にいつまでも残る、フライパンいっぱいの大きな『かすてら』の出てくるあの最強絵本の登場です。他にも、大きな鉄のフライパンや、きっとホウロウなんだろうな、と思わせる赤いフチの白い大きなボウルも萌えポイントです。
■3:『ねないこ だれだ』(せなけいこ作、福音館書店)268万部
せなけいこさんの描く絵は、かわいいけれど、ちょっとこわい。そんな魅力を最大に味わえるのが、この絵本。なかなか寝ない子、おうちにいませんか?
「よなかはおばけのじかんだぞ、寝ないとおばけが……」
トラウマにならない程度に、楽しく読んであげるといいかもしれません。
■4:『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん作、こぐま社)267万部
昨今のパンケーキ人気に押されて、やや後退した感のあるホットケーキ。しかし、この絵本を読めば、「お母さんのホットケーキ、おいしかったな~」と、大人読者のメモリーも一気にフラッシュバックすることでしょう。
なにげにレシピにもなるこの絵本、お手伝いをしたい年頃のお子さんと一緒にホットケーキをつくってみるのもいいですね。たまごのひとつやふたつ、落とすのはご愛嬌です。
■5:『きんぎょがにげた』(五味太郎作、福音館書店)228万部
金魚鉢から逃げ出した金魚の大冒険! ページをめくって、金魚の行方を追います。『どこかな?』といってあげると、子どもは喜んで指差すでしょう。探し絵絵本の決定版!
■6:『からすのぱんやさん』(かこさとし作、偕成社)224万部
数あるパン屋さん系の絵本のなかでも、これは元祖といえるのではないでしょうか。街のパン屋さんでもインテリアとしてこの絵本を置いている店が多い気がします。
けっこう文字数は少なくないので、小さなお子さんにはパンのページを見せてあげるだけでもよいでしょう。なにせ、いろーんな種類のパンが描かれているので、一緒に『これなーに?』とあてっこしても楽しめます。
■7:『しょうぼうじどうしゃじぷた』(わたなべしげお作、福音館書店)206万部
車、特に消防自動車には、小さな男の子を引きつけてやまない魅力があります。ピカピカに磨き上げられた真っ赤な車体。
普通の車にはついていないホースやハシゴも興味をそそります。何度も読んであげるうちに、意味もわからないのに文章を暗記してしまう子どももいるほど。『ちいさいけれど、すごくせいのうのいい』じぷたの活躍に、子どもは夢中になるでしょう。
■8:『おふろでちゃぷちゃぷ』(松谷みよ子文、いわさきちひろ絵、童心社)186万部
お風呂に入りたがらない子は多いものですが、この絵本では、お風呂好きのあひるに誘われ、小さな男の子が自分で服を脱いで、湯船に飛び込むまでが楽しく描かれています。
子どものいる人は、最後のページの『あたまあらってきゅーぴーさん』をやってみたくなるはず。
■9:『だるまさんが』(かがくいひろし作、ブロンズ新社)134万部
2008年に登場した『だるまさん』三冊作の1冊目にあたるこの絵本、ぜひ赤ちゃんの頃から読んであげてください。歩けるようになるころになれば、頭を左右に揺らしながら、子どもが読んでーとこの本を持ってやってきますよ。
■10:『ねずみくんのチョッキ』(なかえよしを文、上野紀子絵、ポプラ社)103万部
小さな動物から大きな動物へ。同じことばのやりとりが繰り返されるうちにねずみくんの悲劇が起こります。しかし、「悲劇は喜劇でもあるのだ!」という驚きのオチに、子どもはいつか、人生の機微を知るでしょう。
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子どもが生まれたことで、再会する絵本もあるでしょう。大人になって、ふと書店で手にとった懐かしい絵本もあるでしょう。深まる秋の夜長、絵本の魅力に浸りきってみてはいかがでしょうか。
(文/Kinkiii)
【参考】
※株式会社トーハン編集部『ミリオンぶっく2015年版』トーハン