ヘルメス

ヘルメス

昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神

思い出し笑い

小説/詩



交差点で出会った少女が急に微笑んだ
僕に向かって投げかけられたものではないが・・・


心の内から湧き上がってこぼれた微笑み

自分でも気づかないで顔から溢れてしまう

泉のような、光のような、透明なもの


笑いかける相手もいないのに
一人で微笑んでいる

楽しい語らいの中で
人から人へ広がる笑みも美しいが
その笑みはそこで短いきらめきを終える

けれど、思い出し笑いは
あたたかい秘密を自分だけに打ち明けるように
幾度も慈しみに満ちて唇に表れ頬を伝い広がる 

人にあげるものではないので
思い出し笑いは声にならない
だから人の注意を引くことはないが
時として見知らぬ通行人に見られてしまうことがある

それが今日の僕だ

 
突然渡された大切なもののために
僕はひとつの秘密の入れ物のようになって
交差点を横切った 






  • リュウ

    リュウ

    2015/11/06 23:28:28

    りりさん!
    職場でもよく思い出し笑いしてる人見かけます!
    美味しいものや子供のことを思い出していたり、Hなことを想像してるのかな?
    なんてこっちがまた想像の翼を広げたりしちゃいます。
    でも、そういうほっこりしている空間は貴重ですよね!
    笑う門には福来る!楽しいから笑うのじゃなくて、笑うから楽しくなるってこともあるのですから・・・
    おもちゃの缶詰5つ持ってます! キャ!(。◕‿◕。✿)

  • りり

    りり

    2015/11/05 07:12:28

    おはようございます。
    いい体験をしましたね^^。
    思い出し笑いをしている人を見ると、
    私はつられて笑うタイプです。
    机の引き出しにはチョコボールが入っています。
    金の缶詰、銀の缶詰を狙っていますね?