人間は管（くだ）の生き物。
　くだらない事を言うなと言われるかもしれないが、人は管で
できている。食物は口から喉を通って、食堂、胃、小腸、大腸
へと下っていく。小腸は約７メートルあるとされる。大腸は約
１メートル数十センチあるといわれている。腸の長さに、どの
程度の個人差があるのか知らないが、小腸と大腸を合わせると
約９メートル弱はあるらしい。便の半分くらいは食べ物のカス
かもしれないが、後の大部分は腸内の老廃物だといわれている。

　腸だけでなく体内を巡っている血管はどれくらいの長さになる
のだろうか。正確に血管の長さが計測されているのだろうか。
また、臓器にしても管で形成されているから、人間は管の生命体
ということになる。健康は管をスムーズに通過させることにある。
管が詰まってくると、必ず障害が発生する。管の通りをよくする。
これが大切である。水分を十分に取って、流動性をよくする。

　便秘はよくない。これは管が詰まってしまうからだ。食物繊維
を食べるのは腸内の清掃をして、管の通りを良くするためである。
乳酸菌や発酵食品を食べなさいというのも、腸の内容物を発酵に
よって柔らかくし、管を通りやすくするためだ。肉を食べたら
野菜を食べろというのも、同じ原理である。

　いろいろと分かっていても、食事が偏ってしまう。これが良くない。
バランスよく摂取することが大切。分かっているが、均衡に行かない。
なんでもそうだ。分かっていることが、十分にできない。理屈ではない。
理解した上で実行できない。ここに自我がある。くだらない話だった。