年末行事が始まった。
　屋根裏部屋から冬用の絨毯を降ろして居間に敷くのに汗かいた。
梯子を登って久しぶりに屋根裏部屋に入った。埃りがたまっていた
ので床に掃除機をかけて、それから袋に入れてある絨毯を梯子まで
持ってきて、二階に降ろす。こんな作業は年齢のことを考えると、
いつまで、できるのか不安を覚える。

　二階のガラス戸を外側から拭く作業も奥様から命令されている。
毎年のことだというのだが、年々、やることに意欲がわかない。
若い時と比べると、体の始動が鈍くなってきている。今年は玄関の
門扉が錆びてきているので、これを何とかしろというのだ。要するに
錆びを落としてペンキを塗り替えろ、とのご命令である。

　一階の道路側はベンガラ格子になっているので、これの煤払いも
しなければならない。小窓も外して水洗いをしなければならない。
庭先の掃除もある。パソコンの部屋の整理整頓もあるが、十二月末
までに季刊の随筆雑誌に原稿を送らなければならないのに、何を書
くか、まだ、決まっていない。焦って来るばかりである。

　ニコッとで私がブログを書いていること、随筆雑誌に投稿している
ことも奥様は何も知らない。細かなことに関心がないのだ。読書会の
ことについても、どんな本を読んでいようが無視である。奥さんは
読書家で、いろんな本を真面目に読んでいるが、夫とは趣味が違うし、
本の読むジャンルが違うから無関心なのである。純文学というものには
全く興味がないと、おっしゃっておられます。ある意味、これは余計な
説明をしなくていいから、それはそれで、私も何の関心もないのです。