ヘルメス

ヘルメス

昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神

おんなのひとへ

小説/詩



私を名付けないで 
娘という名 妻という名 
重々しい母という名でしつらえた座に 
坐りきりにさせないでください 

わたしは風 

りんごの木と 
泉のありかを知っている風 




私を区切らないで 
コンマ、ピリオド、いつくかの段落 
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のように 
こまめに区切りをつけないでください  

わたしは終わりのない文章 

川と同じに 
果てしなく流れていく 
拡がっていく 
の詩 




わたしを見つめないで

絵に描いた景色
触れられない美術館の作品

そして捨てられたネコの様にじっと見つめないでください


わたしは命
静かだけど激しい脈拍を打つ生きた女です


あなたの視線だけでは満たされません

いつも
いつもあなたの命と交わりたいのです






これは新川和江さんの
「私を束ねないで」
という詩からイメージした詩です!



  • りり

    りり

    2015/12/25 15:22:05

    こんにちわ~。
    クリスマス、いかがお過ごしでしょうか。
    カイくんやオレオちゃんはなにかプレゼントもらったかな?^^♪

    私からも詩のプレゼントでっす。
    もう作者は忘れたんですけどね。


    『星の歴史』

    凡庸な人間など存在しない

    人の運命は星の歴史に等しいもの

    ひとつひとつが常に非凡で

    独特で

    それにいている星はない


    私もこの詩をよく思い出すんですよ。

  • リュウ

    リュウ

    2015/12/25 00:02:17

    りりさん!
    これが元詩ですねん!

    私を束ねないで
    あらせいとうの花のように
    白い葱のように
    たばねないでください 私は稲穂
    秋 大地が胸を焦がす
    見渡すかぎりの金色の稲穂

    わたしを止めないで
    標本箱の昆虫のように
    高原からきた絵葉書のように
    止めないでください わたしは羽ばたき
    こやみなく空のひろさをかいさぐっている
    目には見えないつばさの音

    わたしを注がないで
    日常性に薄められた牛乳のように
    ぬるい酒のように
    注がないでください わたしは海
    夜 とほうもなく満ちてくる
    苦い潮 ふちのない水

    教科書に載ってたような気がするのだけれど
    いつか分からない! (>_<)
    でも、時々思い出すんだ!!

  • りり

    りり

    2015/12/24 17:32:43

    こんばんわ~。
    詩からイメージした詩ですか、なんかすごいね^^。
    おっ、クリスマスパーティーは楽しかったですかwww
    ナンパは・・・・・どうなったんだろwww
    我が家は穏やかにイブの夜が幕開けでございます。
    良い夜をお過ごし下さい。