年内最後の墓参り。
　雨になるかと不安もあったが、無事に墓参りも終わった。
嫁さんの股関節が悪いために墓参りはタクシーを利用する。
母親が健在な頃も、私と母親の二人で墓参りをしていたが、
この場合もタクシーを使った。寺まで遠いからだ。本堂は
国宝で本尊の地蔵菩薩は重要文化財になっている。

　昔からこの寺の檀家ではなく、祖父の代に墓地を買って
もっと遠い郊外にあった寺から移ってきたのである。昭和
２４年頃のことである。祖父は次男坊であったから、どこかに
墓地を買う必要があったので、たまたま、同じ宗派であった
現在の寺に空き地を見つけたまでのことであった。

　墓参りが済むと、恒例になっている外食をして帰る。今年は
奥さんが趣味でやっている、さおりの織物展示会があって、服
が全作品売れてご機嫌が良かったので、食事代は奥様の奢りと
なった。私は節約できた。例年なら私の負担になっている。

　別に景気がいいわけではないのに出店した作品が完売する
とは思ってもみなかったのであろう。商品が売れるかどうか、
これは予測が立たないから、偶然とはいえ、「やったー」という
思いなのであろう。来年はどうなるか、分からない。売り買い
というのは、ある意味、面白い。逆に売れなかった時の落ち込み
は悲劇である。機嫌も悪くなるので、慰めるのも大変である。
気分よくしてもらわないと、正月料理にも影響してくる。
　まあ、今年も、無事に終われそうだ。