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光源氏の弁護

日記

大袈裟(笑)

ピカルくんは振られてばっかりですが、本家の光源氏の方は
キホン、イケイケのプレイボーイのように言われていますね。

女性の敵?

いえいえ、紫式部「理想の男性」として描いてるわけですから
そういうわけではありません。

ま、時代が違うので現代感覚で判断してはいけないんです。
私も最初、「光源氏、女性の敵!」って思っていました。

平安時代も厳密に言うと、「一夫一婦制」です。
ま、今と結婚形態が違って、「妻問い婚」という男性が女性の家に通う形
ですから、ずっと一緒にいるわけではないし、財産の所有権も
それぞれが持っているわけなので、その辺が今の時代の結婚、夫婦とは
違うんですね。

で、地位や権力のある男性は複数の女性を得るわけですよね。
私、カルチャーセンター時代に、素朴な疑問を先生にぶつけてみました。
「女性、足りなくならないんですか?」
「足りなくなるでしょうね。」
上の地位の男性が女性を複数得るということは、当然足りなくなりますよね。
で、その下の男性はさらに下の層の女性を、、とやっていくと
「最後は溢れますね。」
ということでした。
…。お気の毒…。

光源氏、もちろん奥さんいます。
「葵上」がそうです。
で、同時進行で恋をしてるわけですが、
藤壺の宮(極秘)
六条の御息所
夕顔
紫の上
までは出てきましたね。
他にもいます。
空蝉(人妻)→一回きり
軒端の荻(空蝉の人間違いで成り行きでつまみ食い)→世論は肯定
朝顔の姫(憧れだけでプラトニックな関係)
末摘花(ブスでアホでKYな上に激貧の姫、でも最後まで面倒見ます)
源の典侍(姥桜)
花散里(葵上亡き後葵との間の跡継ぎ息子の母親役)
朧月夜(政敵の娘、兄帝の妻)
ここまでは正妻葵上がいての同時進行

と、左遷時代の現地妻「明石の君」
40過ぎてからもらった正妻「女三宮」

主要人物はこんなものでしょうか。
登場人物がバラエティに富んでて、それぞれの女君との恋は
その時その時、もちろん真剣なんです。

今は天皇家も一夫一婦制の法って側室はいらっしゃいませんが、
跡継ぎ問題考えると、男女の問題だけじゃなく「家」の「存続」
の問題があるわけで有力なご家庭では、、ま仕方ないのかな。

源氏子供何人いると思いますか?
最初に「子供は3人」と予言されます。
でね、この「3」にん。
面白いんですよ。
「3人」は「3人」なんだけど、中身のメンバーはイコールじゃない。
光源氏、父帝の正妃「藤壺の宮」との間に息子生まれます。
そんなん、内緒やん。
数に入れたら、アカンやん。
それが一人目のちの「冷泉帝」
二人目は正妻葵上との間の息子「夕霧」
三人目は左遷時代にできた「明石の姫」
私的にはこれで3人。
でも公に出来ない子が一人いますね。
でも、公にも光源氏の子供は3人。
もう一人息子がいます。
光源氏、死後の主人公「薫」
何でやねん?
実はこの「薫」源氏の子供じゃないんです。
奥さんが浮気して出来た子。
そんなん、恥ずかしくて言えるか~ッ!
と、いうわけで公には源氏の次男です。
コワイですね~!
自分が父親にしたことが自分に跳ね返ってきます。
この辺も、うまい!
で、子供で言うと この時代自分の娘を天皇の妃にして子供を産ませて
ナンボです。
でも、冷泉帝、自分の息子ですから、娘を嫁がせるわけにはいきません。
ここで、かつての恋人の娘達が登場してきます。
六条の娘と夕顔の娘です。
この辺、うまいよね~!
紫式部の頭のなかコンピューターか?
人物相関図、完璧!

源氏物語、ただの恋物語じゃないのは、このあたり。
光源氏、一応大物政治家ですから…。
ま、日本を良くしよう!とか、これっぽっちも考えてませんけどね…。
って、弁護になってないやん(^^;


  • まいご

    まいご

    2016/01/18 17:08:54

    さくらさん

    源氏面白いんですよ~。
    千年以上読み継がれてる、世界最古の小説ですからね~。(^-^)

  • さくら☆゚・*

    さくら☆゚・*

    2016/01/18 14:25:00

    おもしろい~~~~~~!!!!
    私、まともに源氏物語読んだことなかったのですが、
    とってもわかりやすく面白かったです(^O^)/