生きる三大要素。
　食べる、眠る、稼ぐ。この三つが生活のすべてである。食べ物がなくなれば、確実に死んでしまう。眠れない夜が何日も続けば、精神がおかしくなる。人間だけでなく動物も寝ている。魚は泳ぎながら寝ているのか。眠れない時は眠剤を飲んででも、眠らなければならない。次に食べるためには食料を手に入れなければならない。商品を買うには金が要る。金を得るために人は働いている。

　働かなくても食べられる階層が居るのも事実である。不労所得のある人である。先祖からの土地があって賃貸に出しておれば、地代収入が入って来る。これは土地を所有しているという権利だけで、働かなくても収入を得て、生活している階層である。
土地がなくても所有者から借りて、ビルを建てるだけの資金のある人は部屋貸しの賃貸料とか事務所貸しで賃料を得ている階層もある。また、金を他人に貸して利息で生活している人もいる。質屋さんやローン会社、金融業一般に従事する階層である。これらの人々は、自ら汗をかかないで収入を得て、豪華な生活をしている。

　睡眠は金持ち貧乏人に関係なく、絶対的に必要である。生命の根本にかかわることだからである。金持ちだから、よく眠られるという保証はない。悩みがあれば、眠れない日々が続くし、神経衰弱にならないとも限らない。身分、貧富に関係なく睡眠は生きる必需品である。金がなくても、毎晩、爆睡できる人は一番幸せな人かもしれない。眠れない金持ちより、眠れる乞食の方が生命を満喫しているかもしれない。

　最後に稼がなくては生活が維持できないから、この稼ぐという行為は生命を維持するための重要課題である。手仕事で稼ぐと言っても、有名人でない限り、どこかの会社へ勤めに出るしか稼ぐ方法がない。これも職業の分野によって稼ぎに格差が出てくる。パート、アルバイト、契約社員であれば、時間給の額も限られる。いろんな条件が網の目のように絡み合って、稼ぎが成り立っているが、現状のままでいいのか。どうすれば、自由で平等になれるのか。豊かな生活が確保できるのか。