下りのはかた号は、諏訪湖SAを境に昼行運転から夜行運転に切り替わります
休憩中に乗務員の方がカーテンを引き、発車直後に前後左右の座席を区切るフェイスカーテンを取り付けます
これを取り付けるとそれぞれの座席が個室のように分かれるという代物で、西鉄夜行バスには必ず付いているものです
横の座席とは、カーテンを引いた瞬間に隔離されるのですが、前後は自分で仕上ないといけません
私の席は１Aなので、当然前のカーテンは無く後ろだけなんですが、後ろのおじさんがそのカーテンの存在を知らないのか、仕上げをしないんです
振り返って取り付けるのもなんか気まずいかな～と思ったので、後ろのおじさんが寝てから取り付けました
これでやっと1人になれるぅ～

この間もバスは走り続けます
寝付いてから最初に目が覚めたのは午前2時ごろ
養老SAで休憩中の時でした
諏訪湖から2時間でここまで来れるのかよ～と思いつつ、ジャックに挿しっぱなしのヘッドホンでラジオを聴いてみると・・・世の光、いきいきタイムじゃね～かｗ
どうやら運転手は岐阜に入ってから東海ラジオを「聴きながら」運転してきたようだ（運転席から何かが聞こえるので、耳を凝らして車内ラジオと同じものを流しているのを確認済み）
と、言うことは、がんばって起きていればサンライズラヂオやスマギャンなどのアニラジを聞けた訳である
それよりも、運転手が東海ラジオを「聴いていた」ということは、電撃大賞を「聴いていた」ということになる
あの下ネタ満載のラジオを聞いて、運転手はどんな風に思ったのだろうか
そんなことを考えつつ、少しがんばって起きていた
なぜかというと、このはかた号、営業中にもかかわらず途中のSAで「給油」をするのだが、それを養老SAですることがあるという情報を入手したからである
なので起きていたが、気づいたら寝ていたようである
給油風景は見られなかった（それ以前に、養老SAで給油したかも怪しい）

その後何回か目が覚めたが特に変わったことは無く、朝8時ごろ下松SA到着するというアナウンスが入り、起床
下松SAで朝の休憩があり、顔を洗ったり、歯を磨いたりした

そして、ここからまた昼行運行に入る
下松を発車後、乗務員から180mlのポカリ1本と、SOYJOY2本を朝食としてもらった
昔はパンとお茶が配られていたようである
不景気のあおりを受けてか、グレードダウンしている
これらを配り終わった後、2本目のDVD放映が始まった
今度は「チームバチスタの栄光」だった
ちょうど見たかったので良かった
乗務員にセンバツの中継は入らないのかという質問が入ったらしく、まだ始まってないとのアナウンスが入った
走行中、昨夜と同じように乗務員同士が雑談をしていた
すると、乗客の1人から
「すいません。うるさいんですけど。」
と、言う言葉が放たれた
交代運転士が仕方なさそうに仮眠室に引っ込んでいった
さらに、高速道路上を走っている車をぎりぎりまで煽ってから追い越したり、追い越し禁止のオレンジラインが引いてある長いトンネル内にもかかわらず、いたって普通に追い越ししたり・・・
なかなかやってくれるぜ
さすがは１００㌔で走ってる車を追い越していくような会社だ
It's西鉄クオリティとでも言っておこう
それからは目立った問題も無く博多駅交通センターに到着した
交通センターの２階に上がるスロープはとても急で、その上狭いときた
結構スリル満点だ
交通センターを出た後、大博通から国体道路を通って天神に向かえばよさそうなのに、意地でも住吉通を通りたいのか、道路をぐるっと迂回して博多駅前に出てきた
そして、住吉通、渡辺通を通ってバスは天神を目指した
天神に着く前に、乗り継ぎのバスを１本早いバスに変更してあげようか？と乗務員に言われたが、昼食を摂りたかったので断った

そしてほぼ定刻どおりに西鉄天神バスセンターに到着
一番最後に降りたので、乗務員が預けた荷物を持ってきてくれた
と、言うより、忘れ物として処理される寸前だった
預けた荷物を受け取り、乗務員に礼を述べバスを後にした
ここに１４時間２０分に及ぶはかた号との格闘が終焉したのだった

が、しかし、この後には福岡～鹿児島間の高速バス、桜島号の乗車が控えているのであった・・・（この話は、リクエストがあれば書くかもしれません）