ちょっとした心配。
　何時もの散歩道で柴犬を連れたお婆さんに出合う。毎日、散歩しているが時間帯によって出会わないこともあるが、少なくとも週に２回ないし３回は出会っていた。
ところが２月の中旬頃に出合ったきり、その後、出会わなくなった。雨の今日も、出会うかな、と期待しながら散歩していたが、やはり、出会えなかった。

　ところが、見覚えのある柴犬を連れたオジサンが前方から歩いてきた。確かに、お婆さんが連れていた、あの柴犬であった。何か、あったのかと思ったが、聞くわけにもいかず、すれ違った。インフルエンザで臥せっているにしては長すぎる。何か、あったのかもしれない。出会ってから、もう３年にはなるだろう。当然、名前も知らないお婆さんだから、すれ違っても、挨拶もしなかった。

　ところが、今年になってから、どうした風の吹き回しか、出会うと黙礼をするようになって、声掛けの挨拶をするようになった。これは大きな進歩だと、内心、心躍るものがあったが、ついに、出会えなくなってしまったのは本当に寂しい。年をとってくると、元気に生活していても、ちょっとしたことで出歩けなくなったりする。ある意味、タイトロープなのである。気を緩めていると転落してしまう。

　柴犬は元気だったのに、また無事で再開できることを切望している。小生も今年で後期高齢者になる。学校の同輩や後輩が何人も鬼籍に入った。やがて、順番が回ってくることには間違いない。しかし、何時、呼び出しがあるのか、分からない。それに散歩が出来ている間はいいにしても、思うように足が動かなくなることだって考えられる。事故に遭わないとも限らない。インフルに罹って、肺炎から他界というケースもある。まあ、考えてもしょうがないか。なるようにしかならない。ケセラセラで行くより仕方がない。みなさん、元気に行きましょう。お互い、頑張ろうね。