母親から】プレイボーイの背景【愛されてない?
“ボーイ”に限らず、“ガール”の場合もほとんど同じなのですが、プレイボーイと呼ばれる方々をカウンセリングしていくと、ある共通の昔話が浮かび上がってきます。
一つは
お母さんとの関係が一時期、あるいはずっと良くなかった。
もう一つは
若い頃に大失恋を経験している。
もちろん、全員に当てはまるわけではありませんし、この条件を満たす人が全てプレイボーイになってしまうわけではないんですけどね。むしろ、誰でも当てはまるんじゃない?というところがポイントだったりします。
さて、お母さんとの関係があまり良くないとどうなるか?というと、男の子の心には「女性不信」なり「女性には愛されない」という気持ちが育ちます。
成長していく上で、お母さんに面倒を見てもらう機会が多いわけですから、そんなお母さんから「愛されていない」と思ってしまうことは、非常に大きな意味を持ちます。
プレイボーイにならずとも、彼女や奥さんに異常に甘えて様々な要求をしてしまう男性は案外、このお母さんとの関係に痛手を負っているケースが少なくありません。
お母さんからもらえなかったからこそ、女性の持つ優しさや慈愛、柔らかさは欲しいわけで、それを他から調達しようと心が動きます。
そして、そんな気持ちを深層心理に持ちながら女性達と付き合い始めるわけですが、お母さんから欲しかった愛情が同世代や年上の女性からもらえる可能性はやはり少ないですよね。
(多くのプレイボーイ君が初めて付き合った女性が年上や姉御肌の女性であることは興味深いところです。)
そうして、恋愛を通じて、お母さんからもらえなかったものを手に入れようとしても、その欲求が高くなりすぎて振られたり、恋愛がうまく行かなくなって心に痛手を負うようになります。
そして「またダメだった・・・」とか「やっぱり俺はそういうものを得られないのか?」と深く深く傷ついてしまうようになります。
お母さんに続く、2度目の失敗とでも言えるでしょう。
ここからが男性と女性の違いでもあるのですが、若い世代で失恋をすると「俺は男だから」という変な意地やプライドが出て、その心の痛みを受け入れることが出来ない場合が少なくないんですね。
「振られた」というのは見苦しいことだ、と強がってしまうわけです。
それから、性的な欲求が女性に比べると強い男性の場合は、その心の痛みを性的な満足感で満たそうとすることもあります。
そうすると、失恋によって出来た心の痛みは潜在意識、無意識へと抑圧されていくことになってしまいます。
でも、抑圧されただけで心の痛みは無くなっていませんから、その無意識的な痛みから一人の女性と深く付き合うことを避けてしまう状態になってしまうんですね。
そうすると、次に別の女性とお付き合いしても、深入りすることを避けるために、または「もう傷つきたくない」という気持ちから“保険”として他の女性を用意したりします。
ここで“二股”や“浮気”が成立してしまうわけです。
ところが、知らず知らずとはいえ、自分でも深入りしない恋愛をしていながらも、お母さんからもらえなかった愛情を求めているわけですから、本命の彼女にも満足感を覚えることができずに、次々と女性を取り替えることにもなっていきます。
もちろん、振られることが怖いわけですから、自分が振る側にまわることが多いか、連絡を切って自然消滅を狙うようになります。
そして、理想の女性を求めて、ミツバチが花から花へ飛び回るように色々な女性とお付き合いするようになっていくんです。
「どこにも自分が本当に満足する女はいない」という不安と寂しさを心の奥に秘めながら。
●プレイボーイの彼女達
そんなプレイボーイの彼女達は、彼の心がなかなか手に入らないこともあって、必要以上に嫉妬心や執着心、依存心をかき立てられることが少なくありません。
浮気された方がそうであるように、僕達は失いかけたもの、手に入りそうで入らないものに対しては強い執着を持ちますから、プレイボーイの彼女達も常に不安、恐れ、寂しさ、嫉妬などの気持ちに振り回されるようになります。
そして、そんな気持ちから彼に対して強い欲求をぶつけてしまうようになってしまうわけですね。
ところが、プレイボーイ君が求めているのは「優しさ、柔らかさ、慈愛」を持った女性なわけですから、そこに欲求や執着、嫉妬などをぶつけられたとしたら、まさに氷水で冷やされるが如く「こんな女、もう要らんわ」となってしまうわけです。
ですから、プレイボーイ君達は彼女との別れ際にけっこう修羅場を迎えることも少なくないようです。
そして、「やっぱり女はしんどいものや」という思いをますます強めていくようになり、女性に対して深入りしないように策士になっていきます。
●プレイボーイを虜にするには?
http://www.counselingservice.jp/lecture/lec72.html