昨日から雨続く。

　地震、雷、火事、おやじ、古屋の雨漏り。昔からの怖いもの。実際、雨が続くと我が家のような古屋では雨漏りが何か所かに出てきて、困りものなのである。一番心配なのは風呂場の天井に屋根から落ちてくる雨が溜まることだ。びっくりするほどの量にはならないが、蓋を斜めにするとザーと溜まった水が落ちてくる。雨が降ると、直ちに水が溜まるかと言うと、そうではない。雨の降り方にもよる。風の強い時には溜まりやすい。

　母屋から裏に出る通路も滴が垂れていたが、これは板金屋さんに依頼して樋を大きなサイズにしてもらったら、滴が落ちなくなった。雨漏りはしているのだが、大きな樋でカバーできただけである。次に蔵の屋根の瓦がずれているのか、庭先に落ちる雨水が廊下へ滲み出てくるのである。屋根瓦を葺きかえればいいのだが、老後の生活を考えると、数百万円を投資するのに躊躇している。古屋を処分して、マンションに引っ越せばいいのだが、この決断がつかなくて、ズルズルと雨漏りのする古屋で暮らしていることになる。

　将来、超インフレになりはしないかと、一抹の不安がぬぐえない。日本もユーロ圏もマイナス金利時代に入っている。かつて、アメリカが不況下のインフレに突入したことがあった。この経済現象が、日本に襲来しないかという懸念である。

　パン一斤買うのにバッグに札束を一杯詰めなければならない状況が来ないとも限らない。あり余った金融時代なのに、収入が伸びていない。物だけが堆積している。