昨晩、「もう寝ようかな～♪」という時間になって、
当「弱小零細吹けば飛ぶよな将棋の駒・悪徳不動産株式会社」リフォーム担当部署の責任者から電話が入りました。
この担当は今、
通称「２戸一」（２件の家が壁１枚を共有して建てられている）の
右側の家の屋根部分・防水工事をやっているはずです。
そういえばもう１か月近く経つし、出来たのかなと思っていると・・・
「燐家の息子さんが、家を切り離せと言ってきて工事が止まっている」と。

２戸一を切り離せだと？
なんで？
だれが？
隣の息子？

隣は確か、９０を過ぎるおばあちゃんで、
屋根のFRP塗装を一緒にしてくれと言って来たものの、
費用が出せないというので、
「じゃ、うちだけでやります」となっていたはず。
屋根の防水工事が出来ないから、切り離せと言うのでしょうか。
そんなバカな。
で、担当はその息子にえらく罵倒された模様で、
「もっと話の分かるヤツを連れて来い！」と言われたのだそうです。

なんじゃい、これは。

２件で１つの壁面を共有している戸建ての場合、
切り離すと片側の家にひずみが出たり、
ヘタとすると倒壊の危険があります。
切り離すのは、至難の業です。
それに、所有権はとうの昔に移転していますから、
隣にゴタゴタ言われる筋合いはありません。
いくら燐家の息子だからと言って、
親（おばあちゃん）の家のことを、うちにどーこー言えるものではないのです。
だけど、念のために売買担当に連絡を取って、
事態を説明し、もとの売主さんに事情を聴くことにしました。
（前の所有者が言ってない重要事項があるかもしれないのでね）
売買担当は、「いままで息子が住んでいたことはありません」と言う。

じゃ、だれが「もっと話の分かるヤツ」になって、この息子に電話する？

言っときますけど、
たぶん、わたしが電話したら、３秒でケンカになると思います。
だけど、施主が出てケンカになると後あとしこりを残しかねないし、
工事担当は気が弱い、売買担当はもう自分の仕事は済んだと思っている・・・
そうか、ここはるフォーム請負の責任者として、
気が重いが、なんだか面白いことになるかもしれないわたしの担当ですな。

せっかく人が、「もう寝よう」と思って寛いでいたのに。
アリがちな話では、反社会勢力が一枚かんでいる。
反社会勢力の息子が、今頃カネの臭いを嗅ぎつけてきた。
ふう～～～～～ん、そっかー。
念のために、鈴ちゃんに言って電話を録音モードにしてもらう。
「脅迫（罪）」であげられるかもしれない。
準備万端整えて、電話しました。

「切り離せとご要望があったそうですが・・・・」
（以下、守秘義務を伴なう業務内容が含まれますので、伏字）
・・・・・
・・・
・・・、・・・・・！
ケンカになるまで、３秒もかかりませんでした。

このカタリをはたらくウソ息子、なんと近所の喫茶店のオヤジでした。
おばあちゃんの家の隣が売りに出て、新しい持ち主が工事を始めた、
おばあちゃんが、新しい住人にいいようにされるかもしれないと、
かってな妄想で、息子に成りすまし、
工事現場に立ち入って、いちゃもんをつけていたことが判明しました。

ブラックはなちゃんの天誅が下ったのは言うまでもありません。

「おまえ、いい加減なことをぬかしやがって、
工事止めた損害賠償かけてやるから、覚悟せえよ、
今から、いくからクビ洗うて待っとけ、あほんだらが！」
（この前後に、これより若干過激な表現が含まれます）

けっきょく、このカタリ息子は、必死で謝ってきましたが・・・
おい！工事現場担当者、しっかりしなさい。
関係ないヤツを現場に入れるなんて、もってのほかです。
おまえ、こんなのに引っかかるようじゃ、先が思いやられるぞ。

事態は即時に収束を見ましたが、
工期の遅れは、おおよそ一か月です。
現場担当者は、しっかり怒られました。
カタリ息子は、謝罪の上、今後一切かかわらないと約束させ、
念のために今日、施主が現場に向かうそうです。

世の中には、ややこしいヤツが多い。
なんで近所のオヤジが介入してくるのか、
マル暴を語るなら、もっと根性入れんかいっ！

「もう寝るっ！」と言って鈴ちゃんを見ましたら・・・
「はなちゃん、この電話の録音・・・はなちゃんの不利になりますが・・・」
「消せ！消せっ！」

あ～、静かな夜を迎えたいものだぜ。